東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1500に迫り、全体の9割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、電気機器、機械、非鉄金属、輸送用機器、海運の上昇が目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>が堅調だった半面、第一三共<4568>、伊藤忠<8001>、日清粉G<2002>が軟化した。
前日の米国市場では、米消費者物価指数(CPI)を受け、大幅な利下げ観測が後退するなか、NYダウは大きく下げる場面もあった。ただし、エヌビディア株の急伸を背景にハイテク株を中心に買い戻しの動きが強まり、主要株価指数は上伸した。東京市場もこうした流れを引き継いで、値がさ株中心に買い戻しの動きが強まった。ギャップアップで始まった後はこう着感が強まる場面もみられたが、しかし、底堅さが意識されるなか、押し目待ち狙いの買い意欲が強まった。また、相場が大きく値上がりしただけに、レバレッジ型のETFに絡んだ先物買いやそれを見越した短期筋の買いも入り、後場終盤に上げ幅は1200円を超えた。
注目の米CPIはおおむね市場予想通りの結果となり、大幅な利下げへの思惑が後退し、ひとまずは相場の戻りを強める形となった。しかし、来週には日米の金融政策決定会合が控えている。特に米国での利下げ幅がどうなるのか見極めたいと考える投資家が多いうえ、その後、日米での選挙も控えている。明日はメジャーSQ通過で需給は軽くなるだろうが、3連休に入ることで積極的な売買は手控えられそうだ。
<CS>
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