目先は、行き過ぎた調整に対する反発が起こるだろう
また、同社の特徴は、海外で強い支持を受けていることだ。特に中国と欧州では大きなシェアを持っている。
ただし、中国や欧州の景気動向が不安定なことから、平成31年1月期の同社業績は悪化が懸念され、注目されていた。しかし、3月4日に発表された決算では、売上1047億円、営業利益は196億円と、前年同期比増収増益と維持した。今期見通しも、若干の増益を見込んでいる。
株価は、業績悪化懸念を織り込む形で、昨年10月の6650円から今年に入って4000円割れまで落ち込んでいたが、3月4日の決算発表で反発に入り、約20%の戻りを達成した後、4000円近辺まで下落し、先週末から、再度反発を始めている。目先は、行き過ぎた調整に対する反発が起こるだろう。
引き続き世界的な経済情勢に対する懸念はあるものの、中国経済への悲観的見通しは、全人代や米中通商摩擦の緩和期待から、和らぐ動きが出てくるだろう。また同社は昨年、介護事業者向けの車いす事業を立ち上げており、将来の柱として高齢者向けのサービスの確立を目指している。