日経平均株価
始値 28880.78
高値 29192.39(15:00)
安値 28800.86(09:18)
大引け 29188.17(前日比 +679.62 、 +2.38% )
売買高 10億8355万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2746億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり急反発、680円近い上昇でほぼ高値引け
2.前日の欧米株高受け市場心理改善、リスクオフの巻き戻し相場
3.225先物絡めたインデックス買いが日経平均に浮揚力与える
4.海運や鉄鋼など景気敏感株買われ、銀行など内需株の上値重い
5.東エレク、レーザーテックなど半導体関連の上昇目立つ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比316ドル高と3日ぶりに反発した。米国での新型コロナウイルスワクチンの接種拡大が評価され、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日までのリスクオフの巻き戻しで急反発に転じた。日経平均株価は2万9000円台を回復し、ほぼ本日の高値圏で着地した。
22日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて高かったことを受け、主力株をはじめ広範囲に買われ、日経平均は大きく切り返す展開となった。前日までの2営業日で1200円近い下落をみせていたことで、目先突っ込み警戒感からの買い戻しや、値ごろ感からの押し目買いが全体を押し上げた。取引時間中はアジア株は高安まちまちの動きだったが、225先物を絡めた買いなどが相場に浮揚力を与える格好に。そのためTOPIXの上げ幅は相対的に小さい。実需面では3月決算企業の決算発表を前に、これまでは慎重な動きもみられたが、直近の波乱相場で値ごろ感が生じたことから、好決算期待株などを拾う動きも観測された。業種別では海運や鉄鋼など景気敏感株の上昇が目立った一方、緊急事態宣言発令を前に銀行、建設、小売など内需株の上値は限られた。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調だったほか、売買代金2位と3位を占めたレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置関連株も大きく上昇した。ソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>が買い優勢となり、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。武田薬品工業<4502>が上値指向、日本電産<6594>も強調展開をみせた。gumi<3903>が大商いで急騰、レッグス<4286>、ワイヤレスゲート<9419>も大幅高に買われた。
半面、任天堂<7974>が冴えず、ファーマフーズ<2929>も売りに押された。ANAホールディングス<9202>、オリックス<8591>も小幅ながら軟調。コロプラ<3668>が急落、モバイルファクトリー<3912>、ジェイリース<7187>なども安い。エイベックス<7860>、ローランド<7944>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約248円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はクレセゾン <8253> 、出光興産 <5019> 、帝人 <3401> 、コニカミノル <4902> 、大和 <8601> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約0.6円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は石油石炭製品、空運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)電気機器、(4)機械、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)銀行業、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業、(5)鉱業。
■個別材料株
△オリ白石 <1786>
「物言う株主」のエフィッシモが大株主に登場。
△中外炉 <1964>
21年3月期営業損益予想が一転黒字へ。
△アルファ <3434>
前期最終を一転黒字に上方修正、配当も5円増額。
△gumi <3903>
投資先のダブルジャンプがカナダのブロックチェーン企業と提携。
△児玉化 <4222> [東証2]
パソコンVAIOのカーボンディスプレーパネルに採用。
△レッグス <4286>
今期経常を一転26%増益に上方修正・最高益、配当を32~36円に修正。
△住友精 <6355>
22年3月期第1四半期に投資有価証券売却益3億円を計上へ。
△いつも <7694> [東証M]
ルームクリップへ出資し業務提携契約を締結。
△丸八証券 <8700> [JQ]
21年3月期経常利益は2.7倍増益見通し。
△アルプス物流 <9055>
21年3月期の経常利益予想を一転増益に上方修正。
▼コロプラ <3668>
任天堂 <7974> が賠償請求額を引き上げ。
▼マクアケ <4479> [東証M]
岩井コスモ証券が「B」へ2段階引き下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レッグス <4286> 、(2)gumi <3903> 、(3)ワイヤレスG <9419> 、(4)アルプス物流 <9055> 、(5)ラクーンHD <3031> 、(6)恵和 <4251> 、(7)ウッドワン <7898> 、(8)三陽商 <8011> 、(9)ローツェ <6323> 、(10)テモナ <3985> 。
値下がり率上位10傑は(1)コロプラ <3668> 、(2)モバファク <3912> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)アークランド <9842> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)エイベックス <7860> 、(7)ローランド <7944> 、(8)神栄 <3004> 、(9)グレイス <6541> 、(10)ファースト住 <8917> 。
【大引け】
日経平均は前日比679.62円(2.38%)高の2万9188.17円。TOPIXは前日比34.32(1.82%)高の1922.50。出来高は概算で10億8355万株。東証1部の値上がり銘柄数は1822、値下がり銘柄数は287となった。日経ジャスダック平均は3912.65円(29.97円高)。
[2021年4月22日]
株探ニュース
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