大日印が堅調、プラスチックカードに箔押し加工できるリップマン型ホログラムを開発

　大日本印刷<7912.T>が堅調。同社は７日、身分証や製品保証カードなどの高いセキュリティや高級感が求められるプラスチックカードに、さまざまな形状で箔押し（ホットスタンプ）加工できるリップマン型ホログラムを開発したことを発表した。高いセキュリティが求められる身分証や高級感が求められる会員証、製品保証カードなどのプラスチックカードの多くには、銀色をベースに見る角度により色が虹色に変化し、左右方向の立体感を表現できるエンボス型ホログラムが使用されているが、精巧な偽造カードが作られるようになってきたため、より偽造が困難で目視で容易に真贋判定がしやすいリップマン型ホログラムをカードに使用したいというニーズが高まっていた。同社は今回、層の構成を工夫することで、プラスチックカードにさまざまな形状で箔押しできる薄さと加工適性を備えたリップマン型ホログラムを開発。同社では身分証や製品保証カードを発行する企業にリップマン型ホログラム付きカードを提供するほか、ホログラム転写箔としてもカードメーカーへ提供、１６年４月に販売を開始し、１８年度までの３年間累計で、５億円の売上高を目指している。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）