ダウ平均は小幅安 上げ一服もウォラーFRB理事の発言がサポート=米国株概況
NY株式16日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 43153.13(-68.42 -0.16%)
S&P500 5937.34(-12.57 -0.21%)
ナスダック 19338.29(-172.94 -0.89%)
CME日経平均先物 38380(大証終比:-290 -0.76%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安。本日は小動きに終始した。この日発表の12月の米小売売上高は予想を下回り、前回から伸びが鈍化した。米株式市場は特段大きな反応は見せていないが、前月比0.4%上昇と個人消費の底堅さは示している。
前日は11月以来最高の1日を記録したが、米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示し、大手銀が好調な決算を発表したことでムードの反転を誘った。市場はFRBの利上げリスクまで織り込み始めていたが、前日のCPIで安心感が広がった格好だが、本日は一服感が広がったようだ。
ウォラーFRB理事の発言も米株式市場をサポート。理事は「前日の米CPIのデータは非常に良好で、このようなデータがさらに増えれば、上半期に利下げが行われる可能性があり、3月利下げの可能性が排除されることはない」と述べていた。年内にデータが順調に推移すれば、3回か4回の利下げの可能性があるとの認識も示し、米国債利回りが本日も低下していた。
本日も決算がいくつか発表になっていたが、概ね好調な内容が示されていた。決算シーズンは始まったばかりだが、これまでに発表した企業の77%が予想を上回る結果を計上し、全体的に好調な滑り出しは見せている。
ただ、先行きに慎重な見方も少なくない。決算が好調でも株式市場の持続的な上昇を促すことは難しいという。どの程度の上振れが報われ、どの程度の下振れが打撃を受けるか、特にバリュエーションのマルチプルが非常に高まっている米国においてはリスクは大きいとの指摘も出ている。
なお、本日は次期米財務長官に指名されているベッセント氏が米上院財政委員会の公聴会に出席。為替レートの変動、消費者の嗜好の変化、中国製品の低価格化がすべて、米消費者に対する関税の影響を緩和すると述べたほか、トランプ減税が延長されなければ、経済危機に直面すると警告。なお、FOMCは独立性を維持すべきだとも述べていた。ただ、反応は限定的。
バンカメ<BAC>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、純受取利息(NII)が予想を上回ったほか、投資銀行とトレーディングが好業績の原動力となったと説明した。ただ、株価は軟調。前日の他行の決算で好業績は織り込まれていた。
モルガン・スタンレー<MS>が決算を受け上昇。主力のウェルスマネジメントが好調だったほか、債券・為替・商品(FICC)、株式といったトレーディング収益も予想を上回ってい。
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。予想していたよりも高い医療費を今年度に計上したと発表。患者の治療に支払われた保険料の割合を示すメディカルケア・レシオ(医療損失率)は24年通年で85.5%に上昇した。
自動運転技術の開発のモービルアイ<MBLY>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。
ロボット倉庫自動化などを手掛けるシンボティック<SYM>が大幅に3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を35ドルに設定した。
宅配のUPS<UPS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。貨物不況が終焉を迎える可能性があると述べている。
ディスカウントストア2位のターゲット<TGT>が下落。取引開始前にガイダンスを公表し、既存店売上高の見通しを上方修正した。ただ、収益性に対する投資家の懸念を和らげるには不十分だったようだ。
ソフトウエアのデジタルオーシャン<DOCN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の40ドルから41ドルに引き上げた。
水管理などの流量制御システムを手掛けるフローサーブ<FLS>が上昇。アナリストが目標株価を従来の60ドルから75ドルに引き上げた。前日終値よりも24%高い水準。投資判断は「買い」を維持。
サウスウエスト航空<LUV>が続落。前日は慢性的なフライト遅延を巡り米当局が提訴とのニュースが流れていたが、本日はアナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を29.50ドルに設定した。
モルガン・スタンレー<MS> 135.81(+5.26 +4.03%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 510.59(-32.83 -6.04%)
モービルアイ<MBLY> 16.51(-0.22 -1.32%)
シンボティック<SYM> 31.82(+5.05 +18.86%)
UPS<UPS> 129.94(+2.47 +1.94%)
ターゲット<TGT> 133.25(-1.28 -0.95%)
デジタルオーシャン<DOCN> 35.27(+1.03 +3.01%)
フローサーブ<FLS> 62.75(+2.07 +3.41%)
サウスウエスト航空<LUV> 32.16(-0.64 -1.95%)
アップル<AAPL> 228.26(-9.61 -4.04%)
マイクロソフト<MSFT> 424.58(-1.73 -0.41%)
アマゾン<AMZN> 220.66(-2.69 -1.20%)
アルファベットC<GOOG> 194.41(-2.57 -1.30%)
テスラ<TSLA> 413.82(-14.40 -3.36%)
メタ<META> 611.30(-5.82 -0.94%)
AMD<AMD> 118.44(-1.52 -1.27%)
エヌビディア<NVDA> 133.57(-2.67 -1.96%)
イーライリリー<LLY> 757.60(+10.86 +1.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 43153.13(-68.42 -0.16%)
S&P500 5937.34(-12.57 -0.21%)
ナスダック 19338.29(-172.94 -0.89%)
CME日経平均先物 38380(大証終比:-290 -0.76%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安。本日は小動きに終始した。この日発表の12月の米小売売上高は予想を下回り、前回から伸びが鈍化した。米株式市場は特段大きな反応は見せていないが、前月比0.4%上昇と個人消費の底堅さは示している。
前日は11月以来最高の1日を記録したが、米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示し、大手銀が好調な決算を発表したことでムードの反転を誘った。市場はFRBの利上げリスクまで織り込み始めていたが、前日のCPIで安心感が広がった格好だが、本日は一服感が広がったようだ。
ウォラーFRB理事の発言も米株式市場をサポート。理事は「前日の米CPIのデータは非常に良好で、このようなデータがさらに増えれば、上半期に利下げが行われる可能性があり、3月利下げの可能性が排除されることはない」と述べていた。年内にデータが順調に推移すれば、3回か4回の利下げの可能性があるとの認識も示し、米国債利回りが本日も低下していた。
本日も決算がいくつか発表になっていたが、概ね好調な内容が示されていた。決算シーズンは始まったばかりだが、これまでに発表した企業の77%が予想を上回る結果を計上し、全体的に好調な滑り出しは見せている。
ただ、先行きに慎重な見方も少なくない。決算が好調でも株式市場の持続的な上昇を促すことは難しいという。どの程度の上振れが報われ、どの程度の下振れが打撃を受けるか、特にバリュエーションのマルチプルが非常に高まっている米国においてはリスクは大きいとの指摘も出ている。
なお、本日は次期米財務長官に指名されているベッセント氏が米上院財政委員会の公聴会に出席。為替レートの変動、消費者の嗜好の変化、中国製品の低価格化がすべて、米消費者に対する関税の影響を緩和すると述べたほか、トランプ減税が延長されなければ、経済危機に直面すると警告。なお、FOMCは独立性を維持すべきだとも述べていた。ただ、反応は限定的。
バンカメ<BAC>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、純受取利息(NII)が予想を上回ったほか、投資銀行とトレーディングが好業績の原動力となったと説明した。ただ、株価は軟調。前日の他行の決算で好業績は織り込まれていた。
モルガン・スタンレー<MS>が決算を受け上昇。主力のウェルスマネジメントが好調だったほか、債券・為替・商品(FICC)、株式といったトレーディング収益も予想を上回ってい。
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。予想していたよりも高い医療費を今年度に計上したと発表。患者の治療に支払われた保険料の割合を示すメディカルケア・レシオ(医療損失率)は24年通年で85.5%に上昇した。
自動運転技術の開発のモービルアイ<MBLY>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。
ロボット倉庫自動化などを手掛けるシンボティック<SYM>が大幅に3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を35ドルに設定した。
宅配のUPS<UPS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。貨物不況が終焉を迎える可能性があると述べている。
ディスカウントストア2位のターゲット<TGT>が下落。取引開始前にガイダンスを公表し、既存店売上高の見通しを上方修正した。ただ、収益性に対する投資家の懸念を和らげるには不十分だったようだ。
ソフトウエアのデジタルオーシャン<DOCN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の40ドルから41ドルに引き上げた。
水管理などの流量制御システムを手掛けるフローサーブ<FLS>が上昇。アナリストが目標株価を従来の60ドルから75ドルに引き上げた。前日終値よりも24%高い水準。投資判断は「買い」を維持。
サウスウエスト航空<LUV>が続落。前日は慢性的なフライト遅延を巡り米当局が提訴とのニュースが流れていたが、本日はアナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を29.50ドルに設定した。
モルガン・スタンレー<MS> 135.81(+5.26 +4.03%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 510.59(-32.83 -6.04%)
モービルアイ<MBLY> 16.51(-0.22 -1.32%)
シンボティック<SYM> 31.82(+5.05 +18.86%)
UPS<UPS> 129.94(+2.47 +1.94%)
ターゲット<TGT> 133.25(-1.28 -0.95%)
デジタルオーシャン<DOCN> 35.27(+1.03 +3.01%)
フローサーブ<FLS> 62.75(+2.07 +3.41%)
サウスウエスト航空<LUV> 32.16(-0.64 -1.95%)
アップル<AAPL> 228.26(-9.61 -4.04%)
マイクロソフト<MSFT> 424.58(-1.73 -0.41%)
アマゾン<AMZN> 220.66(-2.69 -1.20%)
アルファベットC<GOOG> 194.41(-2.57 -1.30%)
テスラ<TSLA> 413.82(-14.40 -3.36%)
メタ<META> 611.30(-5.82 -0.94%)
AMD<AMD> 118.44(-1.52 -1.27%)
エヌビディア<NVDA> 133.57(-2.67 -1.96%)
イーライリリー<LLY> 757.60(+10.86 +1.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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