大日本印刷は大幅３日続落、第２四半期最終赤字転落がネガティブサプライズ

　大日本印刷<7912.T>は大幅３日続落となっている。９日の取引終了後に発表した第２四半期累計（４～９月）連結決算が、売上高６８７４億９８００万円（前年同期比１．４％減）、営業利益１６９億４７００万円（同４５．２％増）、最終損益２１４億２８００万円の赤字（前年同期１５１億４２００万円の黒字）となり、最終損益が大幅赤字に転落したことがネガティブサプライズとなっているようだ。

　有機ＥＬディスプレーの製造に使用するメタルマスクが好調に推移したほか、液晶ディスプレー用反射防止フィルムなども伸長し営業増益を確保したが、販売済みの壁紙製品に生じた不具合に伴う追加的補修対策費用５３５億円を特別損失として計上したことなどが、赤字につながった。

　なお、１８年３月期通期業績予想は、売上高１兆４２００億円（前期比０．７％増）、営業利益３５０億円（同１１．４％増）、最終利益２６０億円（同３．１％増）の従来見通しを据え置いている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）