<動意株・4日>(大引け)=テクノマセ、オリンパス、ホクシンなど
オリンパス<7733.T>=後場買われる。同社は3日、アウトソーシング事業を行う子会社のNOC日本アウトソーシングを、投資事業を手掛けるロングリーチグループに譲渡することで合意したと発表。これが評価材料となっているようだ。オリンパスは3月30日に公表した2016経営基本計画の重点戦略のひとつとして「必要経営資源の適時確保・最大活用」を掲げており、今回の譲渡はその一環。なお、17年3月期に譲渡に伴う特別利益の計上が見込まれるが、会社側では現時点での業績への影響は未確定だとしている。
ホクシン<7897.T>=ストップ高で異彩人気。同社は住宅向けに中質繊維版などを手掛けるが、住宅着工件数の増加を背景とする旺盛な建材需要を取り込んでおり、9月30日に17年3月期の営業利益を4億5000万円から前期比97%増の6億5000万円に大幅増額、これを契機に投機資金が集中する格好となった。日証金では貸株が急増し1日当たり1円の逆日歩がついており、4日付で貸株規制も発動されるなど需給相場の様相を強めている。
安川情報システム<2354.T>=ストップ高。同社はきょう、クラウドサービスの提供で伊藤忠テクノソリューションズ<4739.T>と協業すると発表。これが材料視されているようだ。基幹系システムの運用支援を目的とした安川情報の「グローバルサービスセンター」サービスと、CTCが提供する基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を組み合わせて、インフラからSAPジャパンの次世代ERP「SAP S/4HANA」の運用サポートまでを提供。1年間で10社への提供を目指すとしている。
新日本科学<2395.T>=続急伸。同社は新薬開発支援を手掛け、前臨床試験受託では国内トップ。株価は9月下旬を境にバイオ関連人気に乗り中段を上放れてきた。同社が出資する米国の創薬ベンチャーが核酸医薬の臨床試験を年内に米国で始めることが一部で報じられており、これが株価を刺激している。核酸医薬はタンパク質の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)を構成する4種の塩基を組み合わせた核酸分子を用いる薬剤。遺伝子に直接働きかけることで難治性の高い疾病に対し新たな活路を開く可能性が注目されており、抗体医薬に次ぐ次世代創薬の切り札として脚光を浴びている。
FRONTEO<2158.T>=大幅高。一部メディアが「人工知能(AI)を活用して、がん患者に適した治療法を選んだり、患者が治療の悩みを解決したりできるサービスを、米シカゴ大学の中村祐輔教授とFRONTEOが開発する」と報じたことが刺激となっているようだ。記事ではFRONTEOが持つ、人間の経験や感覚を学習するAIを使って、2年以内のサービス開始を目指すとしている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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