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2022/08/24 - スターツ出版(7849) の関連ニュース。 スターツ出版の事業領域菊地修一氏:社長の菊地でございます。暑い中にもかかわらずお越しいただき、ありがとうございます。それでは、資料をもとにご説明させていただきます。スライドのとおり、弊社の事業領域は大きく分けて2つとなっています。スライド左側の書籍コンテンツ事業では、小説投稿サイトを起点とした、書籍・電子書籍・コミックビジネスを扱っています

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スターツ出版、営業利益前年比172.5%と半期で過去最高を更新、通期業績予想を上方修正 書籍の売上増が牽引

投稿:2022/08/24 12:00

スターツ出版の事業領域

菊地修一氏:社長の菊地でございます。暑い中にもかかわらずお越しいただき、ありがとうございます。それでは、資料をもとにご説明させていただきます。スライドのとおり、弊社の事業領域は大きく分けて2つとなっています。

スライド左側の書籍コンテンツ事業では、小説投稿サイトを起点とした、書籍・電子書籍・コミックビジネスを扱っています。

右側のメディアソリューション事業はさらに2つに分かれています。1つは「オズモールのプレミアム予約」の予約手数料ビジネスを行っています。

もう1つはマーケットソリューションです。こちらでは「オズマガジン」等の雑誌や、「オズモール」というウェブサイト等を使った宣伝販促ビジネスに取り組んでいます。大きく、以上のようなかたちに分けられています。

2022年 第2四半期決算

第2四半期決算については、スライドのとおりです。

売上高、営業利益推移

スライドのグラフのとおり、おかげさまで、この5年、6年と業績は順調に右肩上がりとなっています。2020年はコロナ禍の影響が出ており、当初は大きな打撃を受けましたが、昨年には復活し、今年はコロナ禍前のペースを超える勢いで業績を上げています。

事業部門別 売上推移

売上の内訳です。左側の書籍コンテンツ事業は、非常に大きな角度で業績を上げています。上期も前年同期比113パーセントを記録しています。

一方、メディアソリューション事業はコロナ禍前まではゆっくりとした足取りでしたが、コロナ禍の影響を一番大きく受けてしまいました。しかし、今期は前年同月比で122パーセントと復調に入ってきています。

書籍コンテンツ事業のレーベル別売上推移

書籍コンテンツ事業から詳細をご報告します。スライドにお示ししたグラフは書籍コンテンツ事業のレーベル別売上推移です。5年前は第1四半期約2億7,000万円ほどの売上でしたが、今期の第2四半期は10億円を超える売上を達成しており、約4倍に成長しています。これは、いわゆる出版業、書籍・コミックの売上が大きく伸びているということを表しています。

一方、ご承知のとおり世間の出版業界はすでに18年前からトレンドがずっと右肩下がりであり、この18年間に国内マーケット全体の規模が半減しています。電車に乗っても雑誌や本を読んでいる人がほぼいない世の中となっています。そのような状況にもかかわらず、弊社の書籍・コミックは伸び続けています。

環境変化に左右されず、書店店頭(紙)でも着実に伸長

スライドには「環境変化に左右されず、書店店頭(紙)でも着実に伸長」とお示ししました。実はコロナ禍の去年、一昨年において一時的に出版業界が若干復調しました。

これは、お出かけ需要が消滅し、巣ごもりのために家でじっとしている方が多くなったからです。近くの書店に行き、本を買って読書する時間が一時的に増え、過去2年間は、出版業界が多少潤いました。

しかし、今年に入りまん延防止等重点措置が解除され、新型コロナウイルス感染症は今でも広がり続けているものの、お出かけ需要が復活しています。それに合わせ、書店の売上が著しく下がっています。

スライドのグラフはそれを表したものです。下にある緑色のグラフは全国書店の売上前年比較を表しています。日販取引書店におけるPOS調査店の数値ですが、だいたい80数パーセントから90パーセントと、前年を下回っています。

そのような中、スターツ出版の書店店頭における本(紙)の売上は今年に入ってからも前年の売上から伸び、前年比110パーセントから120パーセントとなっています。

この3ヶ月ほど、全国書店チェーンのだいたい上位15から16社に入る、主な書店チェーンの経営者の皆様のところへ北海道から四国、中部、関西、以西も含めお邪魔してきました。

すると、ほぼすべての出版社において、今までも厳しいが今年は特に足元が悪いという状況の中で、スターツ出版は際立って売れているというお話をお聞きすることができました。

実際に全国の主要書店の店舗にも足を運んだところ、弊社の商品を大きくに展開する店舗が増えています。

スライドの右の写真にあるように、スターツ出版コーナーとして棚をつくり、目立つように表紙を見せて陳列して展示しているところもあり、一番大きく扱っていただいている書店では、大きな本棚4面分くらいのスペースに弊社の本だけが展示されておりました。理由はやはり「売れるから」だそうです。

スターツ出版発「話題の作品」

そのような状況の中、いくつか話題になる作品が出てきました。左にお示しした作品が、今年の春に映画化された『君が落とした青空』で、20刷約17万部ほど売れています。

次に、中央の『ー50kgのシンデレラ』というコミックです。この8月にドラマ化され、Paraviにて放映されている最中です。さらに、右の『カラダ探し』については橋本環奈さん主演で映画化され、この秋に全国ロードショー予定となっています。

新創刊レーベル、ヒット作続々

また、コロナ禍の間に立ち上げた新創刊レーベルが順調に売上を伸ばしております。まず「野いちごジュニア文庫」という児童向け文庫シリーズです。スライドにお示しした『総長さま、溺愛中につき。』というタイトルは20万部売れています。

なお、お子様はデジタル課金できないため児童文庫はデジタルでは売れないため、あくまで紙のみで、書店にて販売している商品になります。毎月3点から5点ほど発刊していますが、創刊してまだ2年も経っていません。もともと児童文庫は大手老舗出版社4社が棚を作ってきました。そこへ1年半前くらいに弊社が参入しましたが、今やこの「野いちごジュニア文庫」が児童文庫では3番目に売れています。

スライド右側の「コミックグラスト」は、昨年に男性向けコミック市場へ投入したものです。弊社は今まで女性向けの商品ばかりを扱っており、初の試みでした。しかし、右にお示ししている『不運からの最強男』はすでに各電子コミックサイトにおいて少年漫画分野におけるランキング入りを果たしました。

グラストコミックスは上期に14点発行し、下期に30点の発行を予定しております。新たに人員を投下していますが、人員はプロの編集者を中途採用しているわけではなく、プロパーの20代の若手社員たちが作っています。

基本的に編集者はプロパーの社員で、平均年齢はおそらく20代くらいだと思います。

ちなみに編集長の年齢も、30代が非常に多いです。若い力と感性が新たな読者を獲得しているものと考えております。

「スターツ出版×Popteen×日販」合同企画

トピックスとして、スターツ出版と女性向け雑誌『Popteen』と日販(日本出版販売)で合同企画を行います。

「スタ文映像化総選挙&キャストオーディション」を始めました。スターツ出版文庫の10作品にポップティーンモデル10人がそれぞれ応援代表に就任し、もっとも映像化してほしい作品の読者投票を、書店店頭やWeb上で募集します。

本企画と連動したフェアを全国の大型店舗750店舗で開催し、8月から9月にかけて投票を募ります。その後キャストオーディションを行い、来年の年明けにはグランプリを決定し、春にはオリジナルのミニドラマを製作して配信する予定です。

このようなこともあり、既刊本にさらに重版がかかっており、全国で棚が大きく確保できています。したがって、弊社の商品の認知度がさらにアップしてくると考えています。

「鬼の花嫁」ロングランヒットの可能性

『鬼の花嫁』という作品に、ロングランヒットの可能性が出ています。コロナ禍の2020年10月に小説を文庫本で発刊したのですが、現在全5巻あり、すでに56刷44万部発行しています。

この小説を原作に電子コミック化し、「コミックシーモア」という電子書籍サイトで先行配信しており、4ヶ月連続でコミック総合ランキング1位をとることができました。

文庫本は紙媒体で5巻まで発刊しております。

現在、電子コミックとして配信されている『鬼の花嫁』はまだ7話で、おおよそ文庫本第1巻の半ば程度までしか電子コミック化しておらず、これがまだ文庫本第5巻まで続きます。全部コミカライズ版を完結するまで数年間かかりますので、その間継続的に商品を投入する事ができます。

次に電子コミックの配信がある程度進んだ段階で、それを紙のコミックにします。『鬼の花嫁』の紙のコミックの第1巻を来週8月26日に発売させていただきます。

書店を回ると、電子コミックや電子書籍ができたことで、リアル書店の経営が苦しくなったと言われますが、私たちの考えはまったく逆です。

『鬼の花嫁』は電子コミックで広がって4ヶ月連続1位をとっていますが、口コミが4,000件以上入っています。それを見てみると、「とにかくおもしろい」、「もっと先が読みたい」、「原作が読みたい」ということで、「原作や先の話は本屋で売っているよ」というような口コミが多数入っています。

それにより、電子コミックを読んで、よさを知った方々がそれではまだ足りないということで書店に行き、この文庫本を買っているというのが、今起きている現象です。つまり、電子コミックと紙の本が、シームレスに読者を広げているということです。

そして紙のコミックが来週8月26日に発売されるため、電子コミックでファンになっていただいた方々は、おそらく紙のコミックも相当数買ってくださると考えます。

前回の説明会では、「IP(知的財産)戦略を考えないのか?」という質問をいただきましたが、担当チームを作り、映画化、ドラマ化、アニメ化、ゲーム化に向けた知見をこれから社内で獲得していきたいと考えています。

『鬼の花嫁』もいつか、アニメ化、映画化、ゲーム化なども視野に入れていきたいと考えており、そうすることで長期の利益が期待できると思っています。また、このような作品がまだいくつか可能性としては出てきており、毎月50点以上の作品を新規で供給しているため、その中の精度も非常に高まっています。

オズモールプレミアム予約数と掲載施設・店舗数は、復調中

メディアソリューションについてです。棒グラフは掲載店舗を示しています。青色がトラベル施設数、緑色がビューティサロン店舗数、黄色がレストラン店舗数ですが、着実に掲載店舗数を増やしています。

折れ線グラフは予約数を示しています。コロナ禍の2020年に極端に下がり、その後も上下を繰り返していますが、最近ようやく落ち着いてきました。

レストラン予約の利用組数が、2019年(beforeコロナ)超え

この第2四半期に関しては、レストラン予約のみですが、利用組数が2019年第2四半期を超えました。つまり、コロナ禍前を超えたということです。ただし、売上はまだ超えていません。

中身としては、ランチとアフタヌーンティーの予約が非常に増えたことによって2019年を超えましたが、ディナーの予約はまだまだです。また、大人数の予約が入っていないため、1組あたりの単価的にはそれほどでもありません。

基本的にメディアソリューション事業におけるプレミアム予約の売上構造は、予約組数×1組あたりの単価ですので、予約組数は2019年を上回ったものの、単価はそこまで上がっていないため売上はまだ超えていないということです。

年内に収束することはないと思うのですが、新型コロナウイルスの第7波が落ち着いてくるとディナーの予約も入り、来年くらいから法人の大人数予約が入ってくると、こちらも右肩上がりの成長が期待できるのではないかと考えています。

約4年前から開拓している大阪・京都・神戸・名古屋の予約もだいぶ増えております。

毎月2日「OZの日」スタート

トピックスです。毎月2日を、数字の0と2にかけて「OZの日」と制定しました。これはマーケティング戦略となり、「OZの日」から3日間はポイント2倍や、ポイントを使った豪華プレゼントなどのお得な限定プランが目白押しになりますので、期間中は140パーセントの予約が入ります。また、これによって毎月リピートしてくれるユーザーが増えています。

東京地域密着エリアキャンペーンをスタート

東京地域密着エリアキャンペーンについてです。「オズマガジン」は今年で創刊35年の老舗の女性誌ですが、「オズマガジン」と「オズモール」で東京地域密着戦略を行っています。

ちなみに、5月号は渋谷特集で、8月号は池袋特集です。こちらは結構な部数が出ていまして、この時代にあえて雑誌を買う人が増えている実感があります。なぜかと言いますと、1冊まるごと池袋を特集する雑誌がほとんどもうないからです。「インターネットで探すより雑誌を見るほうが楽しい」という人も多く出てきているため、もしかしたら雑誌がリバイバルするのではないかと予感しています。

雑誌のタイアップ広告だけでなく、池袋エリアにおいて「オズモール」でクーポン利用や予約ができるお得なお店などの特集も連動しています。その結果、すでに数千組の予約が入っていると聞いています。このように雑誌とWebの相乗効果によって、街を盛り上げて、来店促進につなげることができています。

11月には銀座・丸の内特集を行いますが、多くの広告が入ってきています。銀座・丸の内、八重洲に関しては、新たな商業施設の大きなプロジェクトが目白押しですので、来店・集客プロモーションの案件を多くいただいています。

オズブランド × 都心商業施設 集客キャンペーン続々

オズブランドと都心商業施設は非常に相性がよいと言えます。女性向け雑誌として創刊から35年も続いているということは、母娘2世代にリーチできるブランドであるということです。

スライド下段に記載のとおり、大手デベロッパーとの連動企画や、ルミネや小田急百貨店とのコラボレーションなど、東京地域密着型の商業施設との親和性が非常に高いです。これに加えて、紙・Web、さらには「東京女子部」というInstagramコミュニティを利用した集客施策を実施しており、広がりを見せています。

メトロミニッツ × 東京女子部 で、日本の地域連携ツアー続々

『メトロミニッツ』についてです。スライドの写真は2号前のクラフトビール特集のものです。『メトロミニッツ』も創刊から20年が経ちました。東京密着で毎月10万部を東京メトロ構内で配布するということを20年間繰り返していると、やはりブランドになりますし、読者や評判も獲得できます。

『メトロミニッツ』は、地方の魅力を東京の人たちに上手に伝える仕掛けになっているため、地方自治体に対してアピールできています。10月は岩手県盛岡市の魅力発信ツアーや島根県の観光推進ツアー、11月は栃木県高根沢町の魅力発信ツアーや千葉県のブランド推進ツアー、12月は鳥取県を特集する予定です。

出稿等は地方自治体を中心にいただいており、東京密着の『メトロミニッツ』と、Instagramの「東京女子部」の女性たちを利用したプロモーションを展開しています。

オズモールビューティのブランド化

「オズモールビューティ」のブランド化についてです。現在、トモズとコラボレーションして「共創棚」を作り、コスメやフェムケア商品をメディア×店舗で展開しています。また、「わたしの保健室」というイベントを渋谷のスクランブルスクエアで行うなど、「オズモールビューティ」のブランド化も粛々と進めています。

通期業績予想の上方修正(2022年8月9日発表)

最後に、スライドに記載のとおり、先日通期業績予想の上方修正を発表させていただきました。

売上高65億円・営業利益13億円へ

売上高は65億円、営業利益は一気に上がって13億円、これによる営業利益率は20パーセントとなる予定です。

以上でご説明を終わります。ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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