東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、空運を除く32業種が上昇。輸送用機器、証券商品先物、海運、精密機器、倉庫運輸の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、ファナック<6954>、信越化<4063>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、日ハム<2282>、JAL<9201>が軟化した。
前日の米国市場は、FOMCを控える中で金利据え置きとの見方から、足もとの調整で積み上がっていた売り方の買い戻す動きとなった。また円相場が1ドル=151円台へと円安が進んでいることもあり、前日の日銀会合後のリバウンド基調が継続した。決算発表が本格化するなか、前日に好決算を発表したファナック、村田製<6981>、スクリン<7735>、レーザーテック、三菱電<6503>などが買われた。また、本日午後に決算を発表したトヨタは、2024年3月期通期業績予想を上方修正し、自社株買いを発表した。
日経平均は25日線水準を上回ってきたため、今後は75日線水準を目指す動きになってくる。FOMCは金利据え置きが見込まれており、今後の金融政策運営について、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がどのような発言をするのか確認したいところだ。FOMCも波乱なく通過すれば、投資家の関心は本格化する企業決算に移っていき、今下期業績回復を織り込みに行く動きが意識されてきそうだ。
<CS>
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