2. 2022年3月期の業績見通し
橋本総業ホールディングス<7570>の2022年3月期の業績見通しについては、売上高135,000百万円(前期比2.9%増)、営業利益2,600百万円(同4.6%増)、経常利益3,400百万円(同3.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,300百万円(同2.8%増)とする期初予想を据え置いている。「7つのみらい」を中心に既存分野でのシェアアップと地域密着型の営業に積極的に取り組むとともに、仕入・販売価格の管理強化により売上総利益率の向上に注力するほか、引き続きコスト削減を図る。
2022年3月期下期は、期初に掲げた取り組み方針を継続し、顧客対応をさらに強化する計画である。また、第2四半期業績は計画を上振れで着地したが、下期も業界環境は回復基調が続くことから、同社の需要も引き続き高いと弊社では見ている。利益面では、メーカーの供給不足を同社の在庫機能でカバーするほか、ITを活用することで売値と仕入値をより一層改善させる取り組みをスタートしていることから、売上総利益率は前期比横ばい以上となることを期待している。販管費については、4位1体のコミュニケーションを積極化する計画ではあるものの、前期並みに抑える意向である。
セグメント別の方針は以下のとおりである。
管材類では、機器類とのトータル受注でワンストップ営業を目指す。また、働き方改革に対応した省施工商材・金属樹脂加工の提案のほか、各エリアでメーカーの代行や即納品在庫を拡大する予定である。
衛生陶器・金具類では、TOTOみらい会の参加者に対して需要創出と商品供給強化を図るほか、みらいリモデルサポーター会の会員向けにリフォーム需要への対応を強化する。また、メーカーショールームを活用したシステム商品の受注を強化し、リフォーム需要を獲得する方針だ。
住宅設備機器類では、メーカーからの情報を的確にスピード感をもって的確に発信するとともに、在庫・物流機能を生かして商品供給に責任を持つ。また、設備商品と建材商品のすべてに対応することで、トータル受注に注力する。
空調・ポンプでは、空調分野で民間非住宅分野の物件情報の早期発掘と4位1体営業の推進、住宅分野では個別最適提案を強化する。汎用ポンプは設備分野と産機分野を強化、住宅用はフルメニュー対応により業界シェアの伸長を目指す。電材では、機器とのワンストップ提案、空調機器更新時に照明との同時更新を提案する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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