一方、長期金利の上昇でハイテク株は軟調に推移、まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は前週末比84.50円高の33710.03円と3営業日続伸でスタートした。
朝方の買い一巡後は失速し、前場中ごろにマイナス圏に転落すると下げ幅を広げた。後場に入っても下げ幅を縮小する動きは見られず、終盤まで軟調もみ合い展開となった。手掛かり材料難のなか、前週末にかけての上昇に対する利食い売りが広がった。
大引けの日経平均は前日比177.86円安の33447.67円となった。東証プライム市場の売買高は12億4822万株、売買代金は3兆1053億円だった。セクターでは、非鉄金属、機械、輸送用機器などが下落率上位に並んだ。一方で、銀行業、海運業は1.5%
以上上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38%、対して値下がり銘柄は59%となっている。
個別では、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株が軟調に推移。また、JR東日本<9020>やJR東海<9022>などの陸運株、日本航空<9201>やANA<9202>などの空運株、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、サイバーエージェント<4751>、キーエンス<6861>、三菱重工業<7011>なども下落した。ほか、9年ぶりの公募増資実施を発表したゼンショーHD<7550>が大幅下落、Ubicomホールディングス<3937>、クロスキャット<2307>、TSIホールディングス<3608>などが値下がり率上位となった。
一方、川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株が堅調に推移。また、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、JT<2914>、任天堂<7974>、ファナック<6954>なども上昇した。ほか、1対2の株式分割実施を発表したニチモウ<8091>が上昇、システナ<2317>、霞ヶ関キャピタル<3498>、コジマ<7513>などが値上がり率上位となった。 <TY>
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