大幅続落。前日に22年7月期の決算を発表、営業損益は78.9億円で前期比23.9%減益となり、従来予想の63億円を上回る着地となった。年間配当金も110円から21年7月期と同水準の140円に引き上げ。ただ、第3四半期時点で営業利益は従来通期計画を上回っており、上振れ着地に大きなサプライズはなし。また、23年7月期は64億円で同18.9%減と、連続2ケタ減益見通しであることから、ネガティブな反応が優勢になっている。
伊藤園<2593>:6160円(+80円)
反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は60億円で前年同期比4.9%減益となり、市場予想を4億円程度下回ったが、ほぼ会社計画線上での着地となったもよう。北米では販売は好調だったものの、サプライチェーン混乱によるコスト負担が重しとなっている。原材料価格は想定以上に上昇だが、価格改定効果を見込んで業績予想を据え置き。当面は10月価格改定後の販売動向を見極めたいとする流れに。
丸和運輸機関<9090>:1569円(-94円)
大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も1400円から1300円に引き下げている。第1四半期決算では売上高に対する外注費比率の大幅な上昇が確認され、第2四半期以降もこうした傾向が続くとみて、 23年3月期営業利益は会社計画111億円を下回る102億円予想に下方修正。人材採用の遅れに伴い、中期の営業利益予想も下方修正しているもよう。
ダイオーズ<4653>:1497円(+187円)
大幅反発。投資ファンドのインテグラルと組んでMBOを実施すると発表している。TOB価格は1500円で、前日終値からは14.5%のプレミアムとなっている。新型コロナ禍でオフィスサービスの先行きが不透明のなか、非公開化によって経営改革を急ぐようだ。TOB実施期間は9月2日から10月18日まで。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。
三越伊勢丹<3099>:1142円(+36円)
大幅続伸。6月10日の年初来高値を更新している。前日に8月の月次動向を発表、三越伊勢丹5店舗トータルの前年比は46.5%増となり、前月の同22.2%増から一段と伸び率が拡大。高額品への購買意欲が高く、伊勢丹新宿本店では5カ月連続で統合後過去最高売上を記録しているようだ。今後は水際対策の緩和によるインバウンド需要の回復も想定され、さらなる販売拡大期待も高い状況。他の百貨店株も月次動向を好感で買い優勢に。
東京通信<7359>:1181円(+77円)
大幅に7日ぶり反発。任天堂<7974>の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」へのゲームコンテンツの配信第2弾として「みんなの!小学生あるある探し」を配信したと発表している。イラストの中からクイズの答えを探すゲームで、イラストに描かれた小学生の「あるある」を探しながら共感や懐かしさを味わえる。今後もNintendo Switch向けタイトルを継続的に配信していく予定。
Jフロンティア<2934>:2421円(+95円)
大幅に反発。日本航空<9201>(JAL)とオンライン診療・服薬指導アプリ「SOKUYAKU」の普及や両社の会員利用者のサービス向上のため、業務提携契約を締結したと発表している。JALマイレージバンク会員がSOKUYAKUに新規会員登録(無料)したり、オンライン診療、オンライン服薬指導のサービスを利用したりすると、JALのマイルがたまる。今後、アプリ連携などで「JAL Wellness & Travel」会員サービスの充実を図る。
レナサイエンス<4889>:367円(+3円)
続伸。ハイレックスコーポレーション<7279>と同社子会社ハイレックスメディカル(東京都墨田区)と人工知能(AI)を含む医療機器の開発に関する共同研究契約を締結すると発表している。レナサイエンスのオープンイノベーション型研究拠点でハイレックスコーポレーションなどが有する医療機器の製造技術や医療情報を活用し、医療現場の診断や治療に役立つ複数の医療機器の研究開発を推進する。 <ST>
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