日経平均は続伸、円安追い風に5万1000円台維持
12日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均326.86ドル高の48254.82ドル、ナスダックは61.84ポイント安の23406.46で取引を終了した。議会下院によるつなぎ予算案を巡る採決を控え、政府機関の再開期待に寄り付き後、上昇。成長減速懸念の後退でダウは終日買われ、過去最高値を更新した。一方、根強い人工知能(AI)バブル懸念でハイテクが冴えずナスダックは軟調に推移し、まちまちで終了。
米株式市場の動向を横目に、13日の日経平均は50.16円安の51013.15円と反落して取引を開始した。朝方は為替ドル・円が155円台を付ける円安・ドル高水準となったことで、輸出関連株には好影響とみられた。寄付き後は小幅な下げから持ち直し、国内需給が売り過ぎ警戒から買いを誘った様子も見られた。ただ、為替の円安進行による介入警戒感もくすぶるなか、積極的な買いには慎重さが残る展開となった。
個別では、アドバンテスト<6857>、エムスリー<2413>、フジクラ<5803>、中外薬<
4519>、ダイキン<6367>、住友電<5802>、ファナック<6954>、信越化<4063>、スクリン<7735>、ベイカレント<6532>、ソニーG<6758>、京セラ<6971>、豊田通商<8015>、日東電<6988>、住友ファーマ<4506>などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>、TDK<6762>、KDDI<9433>、デンソー<6902>、任天堂<7974>、コナミG<9766>、良品計画
<7453>、クラレ<3405>、太陽誘電<6976>、大塚HD<4578>、バンナムHD<7832>、味の素<2802>、ヤマハ発<7272>などの銘柄が下落。
業種別では、非鉄金属、電気・ガス業、証券・商品先物取引業が値上がり率上位、情報・通信業、金属製品、精密機器が値下がり率上位となっている。
後場の日経平均株価は、上値を試す展開とみられよう。為替ではドル・円相場が円安継続となれば輸出株中心に買いが入りやすい。一方で、為替介入警戒感や地政学・米金利動向の逆風も引き続き材料となろう。テクニカル面では、直近高値水準への接近が上値の重さを意識させる可能性があるが、出来高13億株超の前場での膨らみを見ると日中の需給ひずみ是正の動きも働きやすい。需給が流れを支えている限り、大崩れとはなりにくく、後場でも下値を限定して推移するとの観測が意識されよう。
<AK>
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