東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、海運、鉄鋼、鉱業、銀行、輸送用機器など22業種が上昇。一方、精密機器、サービス、電気機器、陸運など11業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>、京セラ<6971>、オリンパス<7733>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が軟調で、この4銘柄で日経平均を250円ほど押し下げた。
前週末の米国市場は、世界最大の半導体受託製造会社の台湾積体電路製造(TSMC)が最先端半導体向け製造装置の納入を遅らせるよう取引メーカーに要請したこと伝わったほか、原油市況の上昇によるインフレ高止まりが敬遠され、グロース株中心に値を消した。この流れが3連休明けの東京市場にも波及。また、英アームが18日に4%超の下落となったことから、ソフトバンクGが一時4%超下落したことも投資家心理を圧迫。日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。一方、9月期末を前に配当取りの動きが活発化し、高配当利回り銘柄の海運株や鉄鋼株などに投資資金が向かった。
日経平均は先週末に33600円台を回復するなど7月に記録したバブル崩壊後の戻り高値迫る動きとなったが、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合の結果待ちの状態で、当面の利益を確保する売りが膨らんだ形た。ただ、脱デフレによる国内景気の回復期待は根強く、TOPIXは連日バブル後の戻り高値を更新するなど、相場の上昇基調が変化したと見る向きは少ない。
<CS>
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