米国株上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。取引開始後の日経平均は一時40472.11円と取引時間中の史上最高値を更新する場面も見られたが、徐々に上げ幅を縮小。為替が1ドル148円台に入るなど円高ドル安が進行しているほか、8日の3月限先物・オプション特別清算指数(SQ)算出を前に先物で売りが入ったことなどから日経平均は前日比マイナス圏に突入。後場も下げ幅を広げ、終値ベースでは3月1日以来の40000円割れとなった。
大引けの日経平均は前日比492.07円安(-1.23%)の39598.71円となった。東証プライム市場の売買高は21億2419万株、売買代金は5兆9212億円だった。セクター別では、輸送用機器、ゴム製品、電気機器、鉄鋼、機械などが下落した一方、電気・ガス業、保険業、銀行業、陸運業、情報・通信業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は40%、対して値下がり銘柄は56%となっている。
日経平均採用銘柄では、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>など半導体関連の一角が売られたほか、マツダ<7261>、日産自<7201>、SUBARU<7270>など自動車関連も総じて下落。このほか、レゾナックHD<4004>、荏原製作所<6361>が売られた。日経平均採用以外の銘柄では、一部証券会社のレポートがネガティブ視されて日東紡<3110>が大幅安。
一方、川崎重工<7012>、安川電機<6506>、SOMPOホールディングス<8630>、東京海上HD<8766>が買われたほか、みずほフィナンシャルG<8411>、三井住友トラストHD<8309>、ふくおかFG<8354>など銀行株も買われた。日経平均採用以外の銘柄では、昨日買われたツムラ<4540>、アインHD<9627>が大幅続伸したほか、上げ一服だったさくらインター<3778>が買われ、心理的な節目である10000円台を突破した。
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