大引け：２９８円安、値下がり銘柄１５０６の全面安

　大引けの日経平均株価は２９８．８９円安の１００５７．０９円と大幅続落、ＴＯＰＩＸは１９．３１ポイント安の８９１．７８ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は１３１、値下がり銘柄数は１５０６、出来高は概算で２２億９３８２万４０００株、売買代金は概算で１兆７５０７億円でした。

　今日の相場を一言でいうと、「全面安」に尽きます。東証一部の値上がり銘柄数がわずか１３１、値下がりが１５００銘柄を超えるのは珍しいことです。

　米国株式市場では、失業保険申請件数が増加したことを嫌気してNYダウが暴落、ギリシャ、スペイン、ポルトガルの財政不安も売り材料視、円高に振れて悪材料が多い１日でした。

　個別では富士機工<7260.T>が前日の上方修正を引き続き好感され大幅続伸、トヨタ<7203.T>は小幅ながらも反発、アイシン精機<7259.T>、小糸製作所<7276.T>、東海理化電機<6995.T>が反発して、昨日まで売り込まれていたトヨタグループの株価が落ち着くかと思われたのですが、デンソー<6902.T>、トヨタ紡織<3116.T>、トヨタ車体<7221.T>が続落していることから、まだ安心できる状態ではないとの解説も聞かれました。

　市場関係者の間では野村證券がリリースしたストラテジーレポートが注目されました。

　同證券では、ＮＹダウが一時１００００ドルを割れたことを受け、日本株も当面連れ安が予想されるものの、波動構成上は上昇局面にあるとの見方が基本線で弱気相場に転じた可能性は低いと指摘。日経平均の下値メドは９８００～１００００円程度との見方で、日柄面から見た相場反転のタイミングは、早ければ２月下旬、遅くて３月中旬と予想したことが関心を集めました。

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