日経平均は157円安でスタート、リコーや野村などが下落
日経平均;38677.57;-157.53TOPIX;2735.14;-11.08
[寄り付き概況]
8日の日経平均は157.53円安の38677.57円と反落して取引を開始した。前日7日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は31.99ドル高の38884.26ドル、ナスダックは16.69ポイント安の16332.56で取引を終了した。利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、小幅上昇。長期金利の低下や企業決算への期待で堅調に推移していたが、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレ抑制において政策金利が十分に景気抑制的でない可能性に言及し、利上げも除外しない姿勢を示したため利上げへの懸念が再燃し、終盤にかけて失速。ハイテクは下落に転じ、主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の日経平均が600円近い上昇となったことから、目先的な利益確定売りが出やすかった。また、日経平均は38700円台に位置する25日移動平均線近辺が上値抵抗帯となるとの見方もあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が高安まちまちで東京市場の手掛かり材料となりにくかったが、米連邦準備理事会(FRB)が年後半にも利下げに転じるとの見方が広がっており、東京市場の株価を支える要因となった。また、外為市場で1ドル=154円70銭台と円相場が落ち着いた動きとなっていることも東京市場で安心感となった。さらに、主要企業の決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、輸送用機器、電気機器、機械、保険業、ガラス土石製品などが値下がり率上位、水産・農林業、ゴム製品、倉庫運輸関連、その他製品、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、リコー<7752>、SMC<6273>、フジクラ<5803>、ソニーG<6758>、野村<8604>、さくら<3778>、トヨタ<7203>、商船三井<9104>、三菱地所<8802>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、三菱商<8058>などが下落。他方、横河電<6841>、TOWA<6315>、OLC<4661>、ローツェ<6323>、霞ヶ関キャピタル<3498>、花王<4452>、リクルートHD<6098>、JFE<5411>、三井物<8031>、東電力HD<9501>などが上昇している。
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