日産自が軟調推移、合理化策発表も業績回復見込み買い向かう姿勢限られる
日産自動車<7201.T>は軟調推移。13日の取引終了後、25年3月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比0.4%減の12兆6332億1400万円、最終損益は6708億9800万円の赤字(前の期は4266億4900万円の黒字)となった。自動車販売台数が減少するなか、減損損失とリストラ費用を計上し赤字に転落した。26年3月期の売上高は前期比0.1%減の12兆5000億円を計画。営業損益と最終損益の予想は未定とした。人員削減を含む合理化策も公表したものの、業績回復を見込んで買い向かう姿勢は限られ、直近の上昇を受けた利益確定売りに押される形となった。今期のグローバル販売台数は325万台(前期は334万6000台)と予想する。想定為替レートは1ドル=145円とした。同社は25年3月期から28年3月期にかけて、発表済みの9000人分を含めて合計2万人の人員削減を実施する。また、28年3月期までに車両生産工場を17から10に統合する。固定費については27年3月期までに25年3月期の実績と比べて2500億円削減する方針。加えて、先行開発や27年3月期以降のプロジェクトを一時的に停止して3000人の従業員がコスト削減に取り組み、2500億円の変動費削減を目指す。
出所:MINKABU PRESS
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