後場に入って、日銀の上場投資信託(ETF)買いが本日も見送られたとの観測を受けたことで日経平均の下落幅が拡がると、個人投資家センチメントも一層悪化し、マザーズ指数は大引けまで下げ足を速める展開となり、4%安の大幅下落となった。なお、マザーズ指数は前日比54.91ポイント安の1219.71ポイントと大幅反落、売買代金は概算で2224.54億円。騰落数は値上がり銘柄数88、値下がり銘柄数240、変わらずが16となった。
個別では、国内証券が投資判断を格下げしたことが嫌気されて時価総額上位のBASE<
4477>が15%安と値下がり率トップになった。そのほか、時価総額上位では、22日に3月11日付けで東証1部に市場変更すると発表し大幅高となっていたラクス<3923>や、JTOWER<4485>が揃って7%安と大きく売りに押されたほか、ワクチン開発の遅れが嫌気されたアンジェス<4563>、AIinside<4488>なども大幅安になった。また、フリー<4478>や弁護士ドットコム<6027>も大きく下落した。直近IPOでは、半導体レーザー技術のスタートアップ企業として注目度が高いQDレーザ<6613>も売りに押され、売買代金トップで13%安となった。そのほか、直近IPOのWACUL<4173>が値下がり率2位にランクインし、フリークHD<6094>、KaizenPF<4170>などが下落率上位に顔を出した。一方、値ごろ感から短期の値幅取りの資金が向かったと思われる和心<9271>が16%高のストップ高で値上がり率トップに躍り出た。また、傘下のファンドを通じて、洗車やコーティングのプロショップ「Beautiful Cars」をブランドとする株式会社ホワイトシード(秋田市)へ投資すると発表した識学<7049>が8%高と急伸し、AI関連株に物色が広がったことを背景にサイジニア<6031>も10%高と大きく上昇した。そのほか、緊急事態宣言が一部解除され、GoToトラベルも再開の見通しが立てられたことが好感されたベルトラ<7048>は14%の大幅高となり、ワクチン接種開始による将来的な需要回復を見越してHANATOUR<6561>や247<7074>、アルー<7043>も値上がり率上位に顔を出した。
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