東証1部の騰落銘柄は値下り数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、石油石炭、証券、保険、その他金融、金属製品、ゴム製品、非鉄金属が軟調。半面、鉱業、不動産、その他製品が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、TDK<6762>が軟調。
利食い優勢の流れは想定されていたが、その後早い段階で3月SQを割り込むなど、参加者が限られる中で、インデックス売買に振らされやすい需給状況であった。リバランス中心の売買となり、前日に上昇をけん引していたセクターや銘柄等が本日は弱い動きとなるなど、引き続き方向感の掴みづらい需給状況であろう。また、買い戻しの流れは継続していると考えられるが、本日のところは英国のEU離脱期限の延期が不可避の情勢となったことが買い戻しの勢いを抑えた格好であろう。
また、個別では日立造船<7004>が2%を超える上昇となった。延期していた決算が発表されたことが買い戻しを誘う格好となったが、決算内容はコンセンサスを下回っていることもあり、明日以降の持続性を見極める必要があろう。また、マザーズ指数は続伸となっており、バイオ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。ただ、これについても短期資金中心であり、いったん値動きが鈍るようだと資金の逃げ足も早まる。日経平均は方向感が掴みづらく、中小型株に向かいやすいところではあるが、やや割り切りスタンスとなりそうだ。
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