また、11月のオプションSQだったこともあり、SQ値の39901.35円を超えられなかったことも積極的な売買を手控えさせた格好になったと考えられる。東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が全体の6割近くを占めた。セクターでは、サービス、その他金融、情報通信、精密機器など15業種が上昇。一方で、パルプ紙、輸送用機器、ゴム製品など18業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、アドバンテスト<6857>、ダイキン<6367>、トヨタ<7203>、太陽誘電<6976>が重荷となった。
日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σ(39967円)接近で上値を抑えられたが、+1σ(39443円)辺りでの底堅さが意識されていた。また、アドバンテストは下落となったが、1万円に乗せ後の目先的な達成感からの利食いとみられる。そのほか、決算を受けた値動きが目立っており、大幅な下方修正で動向が注目された日産自<7201>は6%超の下落とはなったが、寄り付きをほぼ安値に下落幅を縮めていた。一方で、決算が評価された古河電<5801>はストップ高で5月以来の年初来高値を更新していた。
米大統領選とFOMCを控え、これまで先回り的な動きが限られていたこともあり、決算で過剰に反応をみせる銘柄が目立つ。特にポジションは買いに傾いている需給ではないこともあり、決算評価の銘柄には資金が集中する傾向がある。決算ピークを迎えているなか、やや先回り的な動きなども出てくる可能性がありそうだ。
<CS>
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