日経平均株価
始値 26851.10
高値 26964.59(09:07)
安値 26610.86(11:03)
大引け 26818.53(前日比 -29.37 、 -0.11% )
売買高 11億9420万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9582億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反落、前週末の米国株急落も下値抵抗力を発揮
2.方向感も定まらず、日経平均はプラスとマイナス圏を右往左往
3.好決算発表銘柄の一角に買いが入り、全体相場を支える展開に
4.4日までの日程で行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑
5.大型連休の谷間にもかかわらず売買代金は膨らみ3兆円近くに
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比939ドル安と3日ぶりに急反落した。FOMCを控え大幅な利上げを警戒し、ハイテク株を中心に幅広い銘柄が売られた。
3連休明けの東京市場では、売り買いが交錯し日経平均株価は結局小幅安で引けた。前週末の米国株急落を受けリスクを取りにくい地合いだったが、下値では空売りの買い戻しが入り一時はプラス圏で推移する場面もあった。
2日の東京市場は、朝方は売り買いが拮抗した状態でスタートし、日経平均は寄り後一瞬高くなったが、その後は下値を探る展開に。しかし、後場に入ると大口の買いが入り、再びプラス圏に切り返した。取引終盤に手仕舞い売りが出て小幅ながら前週の終値を下回って引けた。米国株市場では前週末にNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落、これを受けて東京市場も買い手控えムードが強まったが、好決算を発表した銘柄などを中心に買いが入り全体相場を支えた。一部売りがかさんでいた銘柄には空売りのショートカバーが入り、決算発表通過を契機に大きく株価水準を切り上げるケースも散見された。明日から2日間の日程で行われるFOMCを目前に、売り買いともに積極的にポジションを高める動きは見られなかったが、大型連休の谷間にもかかわらずプライム市場の売買代金は3兆円近くに達した。
個別では、東京エレクトロン<8035>が軟調だったほか、任天堂<7974>の下げも目立った。キーエンス<6861>が軟調、オリエンタルランド<4661>が値を下げ、Zホールディングス<4689>は大幅安となった。日本M&Aセンターホールディングス<2127>、PHCホールディングス<6523>が急落、明和産業<8103>も大きく水準を切り下げた。ラクス<3923>、アンリツ<6754>なども売りに押された。
半面、日本郵船<9101>をはじめ海運株が軒並み上昇したほか、売買代金首位となったレーザーテック<6920>も買いが優勢だった。村田製作所<6981>が大きく買われ、富士通<6702>、日立製作所<6501>の上げ足も目立った。ブイキューブ<3681>が値幅上限いっぱいまで買われたほか、北國フィナンシャルホールディングス<7381>も一時ストップ高となり、大引けは若干緩んだものの値上がり率トップとなった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、村田製 <6981>、太陽誘電 <6976>、アルプスアル <6770>、エプソン <6724>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約97円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)ガラス土石製品、(4)金属製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)建設業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)機械。
■個別材料株
△アズーム <3496> [東証G]
2万株を上限とする自社株買いと上期業績の上振れを好感。
△シンクロ <3963> [東証P]
22年3月期業績予想を上方修正。
△ラサ工 <4022> [東証P]
22年3月期業績の計画上振れと自社株買い発表を好感。
△シンプレクス <4373> [東証P]
今期最終は9%増で5期連続最高益、2円増配へ。
△プロパテDB <4389> [東証G]
23年3月期は2ケタ営業増益で2円増配見込む。
△特殊陶 <5334> [東証P]
前期6割営業増益に続き今期も3割近い伸びで連続最高益更新へ。
△アルプスアル <6770> [東証P]
今期良好見通しと増配に加え自社株買いも。
△エンプラス <6961> [東証P]
前期営業利益は上振れ着地で今期も2ケタ増益見込む。
△伯東 <7433> [東証P]
80万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△新京成 <9014> [東証S]
京成 <9009> [東証P]が1対0.82で株式交換を実施。
▼PHCHD <6523> [東証P]
22年3月期は一転最終赤字見通しに。
▼遠藤照明 <6932> [東証P]
今期経常は36%減益。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)北国FHD <7381>、(2)ブイキューブ <3681>、(3)伯東 <7433>、(4)特殊陶 <5334>、(5)アルプスアル <6770>、(6)エンプラス <6961>、(7)ラサ工 <4022>、(8)シンクロ <3963>、(9)ビジ太田昭 <9658>、(10)ユナイテド海 <9110>。
値下がり率上位10傑は(1)日本M&A <2127>、(2)PHCHD <6523>、(3)インフォMT <2492>、(4)ZHD <4689>、(5)明和産 <8103>、(6)Genky <9267>、(7)遠藤照明 <6932>、(8)Vコマース <2491>、(9)クイック <4318>、(10)新光電工 <6967>。
【大引け】
日経平均は前日比29.37円(0.11%)安の2万6818.53円。TOPIXは前日比1.27(0.07%)安の1898.35。出来高は概算で11億9420万株。東証プライムの値上がり銘柄数は949、値下がり銘柄数は830となった。東証マザーズ指数は691.84(2.57ポイント安)。
[2022年5月2日]
株探ニュース
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