■ジョルダン <3710> 837円 (+29円、+3.6%)
ジョルダン <3710> [JQ]が4日続伸。前週末24日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、経常利益を1億円から1億1000万円(前期比50.7%減)へ上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う度重なる緊急事態宣言の影響で、外出や移動の減少が響き売上高は従来予想の30億円から29億円(同16.5%減)へ下方修正した。ただ、上期で為替差益を計上したことが利益を押し上げた。
■TOREX <6616> 2,980円 (+99円、+3.4%)
トレックス・セミコンダクター <6616> が大幅続伸。電源ICメーカーで、小型化や省電力技術に強みを持っている。日本国内では100%連結子会社のフェニテックセミコンダクターがディスクリート半導体及びパワー半導体を生産しているが、パワー半導体は世界的に再生可能エネルギーの活用や電気自動車(EV)シフトが進むなか需要が急拡大傾向にあり、収益環境に吹く追い風が強い。22年3月期の営業利益は前期比倍増となる25億円を見込み、過去最高利益の大幅更新が見込まれている。
■JR東日本 <9020> 7,374円 (+238円、+3.3%)
JR東日本 <9020> 、JR東海 <9022> 、東武鉄道 <9001> 、東急 <9005> 、京王電鉄 <9008> など電鉄株への投資資金の流入が目立つ。新型コロナウイルス感染者数の減少が顕著となるなか、緊急事態宣言解除への期待が高まっており、人流の復活に伴う収益改善効果を見込んだ買いを誘発した。貸株調達に伴う空売りの買い戻しなども株高を後押ししたもようだ。
■日本航空 <9201> 2,636円 (+83円、+3.3%)
日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> がいずれも高い。ここ新型コロナウイルス感染者数のピークアウト感が強まっており、今月末に期限を迎える緊急事態宣言が予定通り解除される見通しとなっている。正式決定をあすに控え、“リアル消費関連”に投資マネーが集中している。そのなか、アフターコロナで最も収益改善効果が大きいとみられるのが空運業界であり、空売り買い戻しを交え短期資金の流入が顕著だ。
■サンテック <1960> 694円 (+19円、+2.8%)
サンテック <1960> [東証2]が反発。前週末24日の取引終了後、上限を25万株(発行済み株数の1.51%)、または1億6875万円とする自社株を27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。
■トヨタ <7203> 10,330円 (+230円、+2.3%)
トヨタ自動車 <7203> が続伸。1万円大台近辺は同社株にとって強弱観が拮抗する株価水準で一進一退の展開が続いている。外国為替市場では27日、ドル買い・円売りの動きが顕在化し、1ドル=110円70~80銭近辺の推移となった。同社の22年3月期通期の想定為替レートは1ドル=105円で、最近の円安を背景に輸出採算改善に対する期待が同社株にはポジティブ材料となっている。一方、半導体不足などサプライチェーンの問題で自動車減産を10月も続ける見通しとなっており、これによる収益への影響が警戒されている。中国の景気減速懸念もくすぶるなか、積極的に上値を買い進む動きは見込みにくい状況にあり、直近では空売り残高も増加傾向にある。
■ヨシックス <3221> 2,339円 (+52円、+2.3%)
ヨシックスホールディングス <3221> が続伸。同社は24日取引終了後に、子会社のヨシックスキャピタルが第1号投資案件として、建設関連企業に対して人工知能(AI)や仮想現実(VR)の技術を活用したリモート管理サービスを提供するlog build(神奈川県藤沢市)に出資すると発表。log buildは、遠隔操作可能なアバターロボット「Log Kun」による建設現場リモート管理サービス及び360度カメラでの建設現場VR空間化による建設現場とのコミュニケーション、VR写真クラウド保存サービス「Log Walk」を開発し、建設関連企業に提供している企業。ヨシックスHD子会社のヨシオカ建装との事業シナジーが見込めることから出資を決定したという。なお、具体的な出資額は非公表で、出資時期は10月を予定している。
■OLC <4661> 17,800円 (+310円、+1.8%)
オリエンタルランド <4661> が続伸。24日の取引終了後、東京ディズニーリゾートの入園チケット価格を10月1日購入分以降、変更すると発表。大人の1デーパスポートの最大料金を現行の8700円から9400円に引き上げる一方、最低料金を8200円から7900円に下げるとしており、収益改善効果が期待されている。
■CSP <9740> 2,908円 (+45円、+1.6%)
セントラル警備保障 <9740> が続伸。前週末24日の取引終了後、22年2月期の配当予想について、中間・期末各22円の年44円から中間・期末各23円の年46円に増額修正したことが好感された。前期実績に対しては年間で1円の増配になる予定だ。
■しまむら <8227> 10,710円 (+160円、+1.5%)
しまむら <8227> が3日続伸。24日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比7.0%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。平年よりも気温が低く推移したことで秋冬物が好調に推移した。アウター衣料と靴・服飾雑貨では、1周年を迎えた「SEASON REASON」などのサプライヤー共同開発ブランドや、週替わりで打ち出したインフルエンサー企画やキャラクター商品が好調に推移。婦人のトレンド商品では、ニットベストやカーディガン、ショートブーツが売れ筋となり、柄物や色物も好調だった。また、実用商品では朝晩の気温低下で毛布やブランケットが売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同6.6%増だった。
■ホトニクス <6965> 7,110円 (+70円、+1.0%)
浜松ホトニクス <6965> が続伸。前週末24日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を1590億円から1672億円(前期比19.2%増)へ、営業利益を280億円から335億円(同54.0%増)へ、純利益を206億円から245億円(同48.3%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を28円に引き上げると発表。医用バイオ機器及び産業機器を中心に売り上げが順調に拡大していることに加えて、為替レートが想定より円安で推移していることが寄与する。なお、年間配当は48円(前期40円)になる予定だ。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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