＜注目銘柄＞＝日セラ、ＥＶなどの市場開拓に注力

　日本セラミック<6929.T>は５月７日に、２１年１２月期第１四半期（１～３月）の連結決算を発表。経常利益は前年同期比７４．８％増の１１億１５００万円となり、上半期計画１７億円に対する進捗率は６５．６％となった。

　コロナ禍で停滞していた企業活動の持ち直しを受け、自動車向けセンサー、セキュリティー及び自動照明向け赤外線センサーの出荷が増加したことが好業績につながった。加えて、同日には中期経営計画も公表。事業戦略として電気自動車（ＥＶ）と自動運転分野の市場開拓などを掲げ、最終年度となる２５年１２月期の売上高目標２５０億円（２０年１２月期実績は１７１億１６００万円）を打ち出している。

　株価は５月１０日に戻り高値２８８２円をつけ、その後は一服商状となっているが、下落基調にあった２５日移動平均線が下げ止まっていることから、ここは拾い場と捉えたい。（参）

出所：MINKABU PRESS