東京株式（大引け）＝１１円高、前日終値をはさんで小動きに終始

　２０日の東京株式市場は、前日終値を挟んでの小動きに終始した。引け際にやや買いが厚くなり、日経平均株価は小幅ながら高く引けた。

　大引けの日経平均株価は前日比１１円０８銭高の２万３１０円４６銭と３日続伸。東証１部の売買高概算は１７億５６５７万株、売買代金概算は２兆７７４７億４０００万円。値上がり銘柄数は８５４、対して値下がり銘柄数は１０５１、変わらずは１２３銘柄だった。

　きょうの東京市場は終始小動きで、プラス圏とマイナス圏を往来する展開となった。前日の米国株市場ではＮＹダウが６日連続の最高値更新と強調展開を続けているが、一方で為替市場では取引時間中に１ドル＝１１１円台前半へと円高方向に振れ、主力株中心に利益確定売りを誘発した。ただ、押し買い意欲は強く、下値に対しても頑強だった。現地時間２０日にＦＯＭＣの結果発表とイエレンＦＲＢ議長の会見を控えるほか、国内では２１日までの日程で日銀の金融政策決定会合が開催されることから、これを見極めたいとの思惑も、売りと買いいずれの方向にも傾きにくい背景となった。ただ、海外投資家などの参戦で売買代金は２兆８０００億円近くに達するなど、前日に続き活況。なお、日経平均はプラス圏で着地したが、全体では値下がり銘柄数のほうが多かった。

　個別では、任天堂<7974.T>が売買代金断トツで大幅続伸となったほか、ソフトバンクグループ<9984.T>も前日に続き物色人気を集めた。日東電工<6988.T>が堅調、パナソニック<6752.T>もしっかり。キトー<6409.T>、巴工業<6309.T>が大きく上値を伸ばし、ジャパンベストレスキューシステム<2453.T>も値を飛ばした。石川製作所<6208.T>が高く、ジャパンディスプレイ<6740.T>も買い優勢だった。

　半面、ソニー<6758.T>が売りに押されたほか、リクルートホールディングス<6098.T>も軟調。岡谷電機産業<6926.T>が利益確定売りに安く、コナミホールディングス<9766.T>も値を下げた。日機装<6376.T>の下げも目立った。シュッピン<3179.T>、ヤーマン<6630.T>が大幅安となり、ペッパーフードサービス<3053.T>、ステラ　ケミファ<4109.T>なども値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）