ナスダック総合指数は+1.64%と3日ぶり反発、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.60%と大幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は269.51円高からスタート。
ただ、米国による中国への人工知能(AI)半導体輸出規制に関する報道で前場は伸び悩んだ。一方、再び1ドル=144円を付けた円安を追い風に後場からは押し目買いが活発化。日経平均は寄り付き直後から33000円を回復すると、中ごろから大引けにかけては一段と上昇に弾みがつき、この日の高値で引けた。
大引けの日経平均は前日比655.66円高の33193.99円となった。東証プライム市場の売買高は13億9995万株、売買代金は3兆9037億円だった。セクターでは空運、証券・商品先物取引、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、海運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%だった。
個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の半導体株が大きく上昇。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>の値がさグロース(成長)株が買われ、ニデック<6594>、新光電工<6967>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも高い。米金利高や円安を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が上昇。信越化学<4063>、日本製鉄<
5401>、クボタ<6326>、住友鉱山<5713>の景気敏感株、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信なども高い。
業績・配当予想を上方修正したハニーズHD<2792>、ロシア事業の売却に伴う利益計上予定を発表した日本板硝子<5202>、自社株買いが好感されたIMAGICA<6879>は急伸した。
一方、前日に急伸した川崎汽船<9107>はレーティング格下げで大きく反落し、郵船<
9101>、商船三井<9104>も反落。サイボウズ<4776>は月次動向が嫌気されたか大幅安となった。新薬開発中止を受けて前日にストップ安比例配分となったそーせいG<4565>
は本日も場中に値が付かずストップ安比例配分となった。
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