メガチップス、今期最終を一転赤字に下方修正

　メガチップス <6875> が12月12日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の黒字→15.5億円の赤字(前期は17.2億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の10.5億円の黒字→6.9億円の赤字(前年同期は14.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　(1) 売上高11/27リリースに記載のSmart Connectivity事業部門の譲渡に伴う売上減少分があるものの、主に、ゲームソフトウェア格納用ＬＳＩ（カスタムメモリ）の需要が当社前回想定を上回る見込みとなったため、前回発表予想を据え置きます。(2) 営業利益及び経常利益当社の連結子会社である「SiTime Corporation」の米国IPO完了に伴う諸費用の発生等を見込んだことと、Smart Connectivity事業部門の譲渡に伴う利益減を見込んだことにより、前回発表予想を上記のとおり修正いたします。(3) 親会社株主に帰属する当期純利益上記の経常利益の修正に加え、11/27リリースの業績への影響を反映し、Smart Connectivity事業部門の譲渡により第３四半期に事業譲渡損（特別損失）を約18億円計上する一方、米国子会社の「MegaChips Technology America Corporation」の解散に伴い第３四半期に法人税等約△6億円（△は益）、第４四半期に関係会社清算益約5億円（特別利益）をそれぞれ計上する見通しです。また、下記のとおり、第３四半期に投資有価証券評価損（特別損失）を約5億円計上する見込みとなったこと等により、前回発表予想を上記のとおり修正いたします。投資有価証券評価損の計上について本日開催の臨時取締役会において、当社が保有する投資有価証券のうち、発行会社の財政状態の悪化により回復可能性が低いと判断した一部の非上場株式について減損処理を行うことを決定し、第３四半期に約5億円の投資有価証券評価損を計上する見込みとなったものであります。