大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 39410 +450 (+1.15%)
TOPIX先物 2726.0 +22.5 (+0.83%)
シカゴ日経平均先物 39375 +415
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
8日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。急伸が続いていたNY原油先物相場が4%超下落したことで、過度なインフレ懸念が和らぎ、米経済はソフトランディング(軟着陸)できるとの見方から主力株を中心に買い戻す動きとなった。アップル
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比415円高の3万9375円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比90円安の3万8870円で始まり、寄り付き直後につけた3万8830円を安値にリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始直前には3万9300円台を回復。その後もロング優勢となり、中盤にかけて3万9520円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は終盤にかけて3万9330円~3万9450円辺りで保ち合い、3万9410円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。チャート上ではナイトセッションで前日の陰線部分を埋める形状となり、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8800円)が支持線として機能したことで、+2σ(4万0070円)とのレンジが意識されそうだ。米国では大型テック株や半導体株主導での上昇となったことから、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引することになろう。
ただし、中東情勢については引き続き、イスラエルによるイランへの報復に注目が集まっている。選択肢の一つとして、イランのエネルギー施設への攻撃をまだ検討しているとも報じられており、全面戦争への懸念からポジションを傾けにくい需給ではある。また、米国では9日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されるほか、10日に9月の米消費者物価指数(CPI)、11日には米卸売物価指数(PPI)が発表される。これらの結果を受けた米国市場の反応を見極めたいところでもある。
そのため、買い一巡後は次第に膠着感が強まる可能性が高く、オプション権利行使価格の3万9250円から3万9750円のレンジを想定する。買い一巡後に3万9500円辺りでの上値の重さが意識されてくるようだと、3万9000円から3万9500円のレンジとし、下限水準では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。また、足もとでは東京エレクトロン <8035> [東証P]の戻りの鈍さが目立つ。米ハイテク株高のなかで軟調な推移が続くようだと、日経平均型の戻りを鈍くさせそうだ。
なお、8日の米VIX指数は21.42(前日は22.64)に低下した。ただし、不安心理が高まった状態を示すとされる20.00を上回っており、リスク選好には向かいづらい面はある。引き続き9月6日に付けた直近の戻り高値である23.76が意識されているため、積極的なロングの動きは限られそうである。また、中東情勢に振らされやすい面があるため、関連する報道をきっかけとしたアルゴリズム発動には注意しておきたい。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.41倍に上昇した。14.34倍と低下して始まったが、その後は相対的に日経平均型優位の動きとなった。本日は米ハイテク株高の流れによりNTロングに振れやすいとみれるが、このところの14.30~14.40倍辺りのレンジを明確に放れないと、トレンドは出にくいだろう。
株探ニュース
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