日経平均は反発、金融株買われTOPIXは年初来高値を一時更新
米国株上昇を受けて、東京市場はハイテク株中心に買い優勢で取引を開始した。日経平均は39500円台でスタートするとじりじりと上昇し、26日につけた戻り高値とほぼ同じ39783.70円まで上げ幅を広げる場面も見られた。買い一巡後は、今晩の米経済指標や週末のフランス下院選などを見極めたいとするムードが強まったことで上値は重くなった。なお、引き続き時価総額が大きい金融株が買われたことなどから、TOPIXは3月22日の年初来高値2813.22ポイント(終値ベース)を一時更新した。
大引けの日経平均は前日比241.54円高(+0.61%)の39583.08円となった。東証プライム市場の売買高は17億1853万株、売買代金は4兆2833億円。業種別では、保険業、銀行業、海運業、鉱業、その他金融業などが上昇した一方、食料品、空運業、電気・ガス業、非鉄金属、水産・農林業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は40%、対して値下がり銘柄は56%となっている。
日経平均採用銘柄では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>など半導体関連銘柄の一角が買われたほか、MS&AD<8725>、三菱UFJ<8306>、T&Dホールディングス<8795>、東京海上HD<8766>、三井住友FG<8316>、しずおかFG<5831>など金融株の上げも目立った。このほか、住友ファーマ<4506>、荏原製作所<6361>、IHI<7013>が買われた。
一方、証券会社によるレポートがネガティブ視されて日野自動車<7205>が売られたほか、資生堂<4911>、花王<4452>、ニデック<6594>、オムロン<6645>など足元構造改革などを実施している銘柄の下げがやや目立った。このほか、シャープ<6753>、日立<6501>、NEC<6701>、京セラ<6971>が売られた。
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