東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が840となり、値下がり数が全体の過半数を占めた。セクター別では、空運、医薬品、鉱業、繊維など11業種が上昇した。一方で、海運、証券商品先物、不動産、食料品など21業種が下落し、情報通信は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、東エレク<8035>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ニデック<6594>がさえなかった。
前日の米国市場が休場だったほか、欧州市場も弱い値動きだったこともあり、売りが先行する格好となった。その後はやや先物主導で下押す動きをみせており、前場の段階で売り一巡感が意識されていた。祝日明けの米国市場の動向を見極めたいところであり、売り方にとってはポジションをニュートラルにしておきたいところだった。後場はある程度のショートカバーが下支えする可能性があったが、ナスダック100指数の上昇がショートカバーを速める一因になったようだ。
ファーストリテが日経平均株価の重荷となるパターンが目立っており、やや神経質にさせやすいところである。ただし、エヌビディアが時価総額で世界首位となるなか、物色の流れはAI関連に振れやすい。祝日明けの米国市場でエヌビディアの強い値動きが継続するようだと、半導体株への支援材料になる可能性はあるだろう。
<CS>
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