米株高に加え、先週末までの円高・ドル安方向への動きが一服したことなどが株価の支えとなった。日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、その後、中国景気の先行きが懸念される中、香港や上海の株価指数が下落して始まると日経平均は伸び悩み、後場に入り一時下げに転じた。ただ、下値を売り急ぐ動きはなく、その後はやや様子見ムードが広がる中、概ね小幅高水準で推移した。
大引けの日経平均は前日比102.63円高の32493.89円となった。東証プライムの売買高は12億430万株、売買代金は3兆1122億円だった。セクターでは銀行業、電気機器、輸送用機器などが上昇。一方、サービス業、石油石炭製品、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%となった。
個別では、ANYCOLOR<5032>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友<8316>、デンソー<6902>、7&iHD<3382>、ニデック<6594>、ルネサス<6723>、SHIFT<3697>、ディスコ
<6146>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、JT<2914>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比3.7倍となったチヨダ<8185>、同じく3.6倍となったヨシムラフード<2884>、第1四半期営業利益が1.00億円と前年同期の0.15億円の赤字から黒字に転換したRPA<6572>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が44.2%となったサーバーワークス<4434>、第3四半期累計の営業利益が33.4%増となったJINSHD
<3046>、24年2月期業績と配当予想を上方修正した古野電気<6814>、24年2月期利益予想上方修正と復配を発表したハブ<3030>、24年2月期業績予想を上方修正したDDグループ<3073>、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について自宅で注射できる薬剤を開発すると伝えられたエーザイ<4523>が買われた。
一方、楽天グループ<4755>、ソシオネクスト<6526>、OLC<4661>、ソフトバンクG<9984>、日立<6501>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>が安く、個別の材料では、第1四半期営業利益が47.3%減となったIDOM<7599>、同じく32.8%減となったテラスカイ
<3915>、第1四半期の営業損益が1.40億円の赤字となったJNS<3627>、同じく0.26億円の赤字となった北の達人<2930>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が22.5%となったベイカレント<6532>、24年5月期純利益が18.0%減予想と発表したパソナ<2168>が軟調な展開となった。 <SK>
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