■買い一巡後の底堅さを見極め
■イオンモール、2Q営業利益 7.0%増 244億円
■前場の注目材料:NTT、主要都市間で低遅延通信、IOWN事業拡大
■買い一巡後の底堅さを見極め
11日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開が見込まれる。10日の米国市場はNYダウが134ドル高、ナスダックは78ポイント高だった。中国が景気刺激策を検討しているとの報道を受けた期待感や金利先高観の後退から買い優勢の展開。アトランタ連銀のボスティック総裁は、これ以上の追加利上げが必要になるとは思わないと再表明し、債券利回りが一段と低下すると買いの勢いが強まった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比90円高の31820円。円相場は1ドル148円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時31970円まで買われる場面も見られており、節目の32000円が意識されやすいだろう。一方で、昨日の日経平均は750円超の大幅上昇を見せたこともあり、32000円に接近する局面においては、目先的な達成感につながる可能性がありそうだ。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。
また、米高官らのハト派発言から追加の利上げ観測は後退しているが、11日の米国市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されるほか、今週はPPIやCPIの発表を控えていることもあり、内容次第では利上げ観測が再び強まる可能性もあるだろう。そのため、売り方の持ち高調整に伴い買い戻しの動きは入りやすいものの、積極的な買いは入れづらい面はありそうだ。
中東情勢の緊迫については、米国での反応は限られたものの、リスク回避姿勢が強まる可能性もあることから、リバランス以外では持ち高を積極的に傾けてくる動きも期待しづらいところである。そのため、インデックスに絡んだ商いが中心になりやすいだろう。昨日はファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテ<6857>などが日経平均をけん引する格好となった。リバランスの動きが強まるようだと、相対的に出遅れている日経平均型への買い戻しの動きに向かわせよう。
■イオンモール、2Q営業利益 7.0%増 244億円
イオンモール<8905>が発表した2024年2月期第2四半期業績は、営業収益が前年同期比8.6%増の2108.07億円、営業利益は同7%増の244.58億円だった。想定客数の未達やコロナ下での新規モールオープンによる空床の影響等もあり、営業収益が想定した水準を下回ったことから、営業利益についても計画には届かなかった。なお、24年2月期業績は、営業収益が前期比12.2%増の4470億円、営業利益は同33%増の585億円とする計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(31746.53、+751.86)
・NYダウは上昇(33739.30、+134.65)
・ナスダック総合指数は上昇(13562.84、+78.60)
・シカゴ日経先物は上昇(31820、大阪比+90)
・SOX指数は上昇(3512.07、+44.72)
・VIX指数は低下(17.03、-0.67)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・NTT<9432>主要都市間で低遅延通信、IOWN事業拡大
・三菱重<7011>グループの造船、30年度に売上高1000億円、LNG船エンジ拡大
・NTT<9432>ドコモ、携帯の通信品質改善へ300億円先行投資
・デンソー<6902>車載用ソフト開発のオーバス合併、CASE対応加速
・三菱電機<6503>SiC新会社に750億円出資、半導体事業を拡大
・日本ケミコン<6997>174億円調達、アルミ電解コンデンサーの増産体制など整備
・住友商事<8053>バイオエタノール輸入拡大で韓・化学品流通と合意
・ミスミG<9962>海外拠点にAI在庫制御システム導入、欠品防止で失注回避
・アズビル<6845>外資DCに空調拡販、統合管理機器会社と提携
・朝日ラバー<5162>丸紅情報と、防塵・防水・耐候のIoTセンサー開発
・航空電子<6807>RFIDインレイ用フィルムアンテナ開発、森林境界杭を容易に発見
・野村総研<4307>TOFセンサー非搭載端末でも3辺計測、新技術
・富士フイルムHD<4901>グループのBI、化学物質の管理時間削減、法規制対応を効率化
・ENEOS<5020>合成燃料の世界大手と協業
☆前場のイベントスケジュール
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