東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が950に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、その他製品、空運、非鉄金属、サービス、機械など29業種が上昇。一方、鉱業、パルプ紙、食料品、不動産の4業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ファナック<6954>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、コナミG<9766>、エムスリー<2413>、アサヒ<2502>、イオン<8267>、キッコーマン<2801>が軟化した。
前日の米国市場では主要株価指数がそろって上昇。ナスダック指数、S&P500指数は最高値を更新した。東京市場でもハイテク株を中心に幅広い銘柄が買われた。連日の上昇で短期的な高値警戒感は台頭しているが、利食い売りをこなしながら騰勢を強め、日経平均の上げ幅は一時700円を超えた。また、最高値圏にある米国市場と比べ出遅れている日本株にグローバル投資家による資金シフトが起こっているとの声も聞かれ、海外勢とみられる買いが続いていることも相場を押し上げる要因になっているようだ。
日経平均は先週以降、騰勢を強め短期的な過熱感を指摘する声も多い。息の長い上昇トレンドを維持するためにもいったんは調整が必要との指摘も多く聞かれる。ただ、米国では13日、シカゴ連銀のグールズビー総裁やアトランタ連銀のボスティック総裁がともにイベントで講演する予定で、今後の金融政策運営について市場が織り込んでいる年3回の米国の利下げを支持するようなコメントが確認できれば、米国株高を背景にした日本株上昇の流れは続くことになりそうだ。
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