東京株式(大引け)=209円安、海外株安、円高警戒モードで売られる
大引けの日経平均株価は前週末比209円46銭安の1万6544円56銭と続落。東証1部の売買高概算は15億2635万株、売買代金概算は1兆6944億7000万円。値上がり銘柄数は527、対して値下がり銘柄数は1326、変わらずは124銘柄だった。
きょうの東京市場は買い手控えムードの強い展開だった。前週末の米国株市場ではNYダウが131ドル安と4日ぶり反落したほか、日米金利差拡大思惑が後退したことからドル売り円買いの動きが強まったことで円高警戒感が上値を押さえた。また、サウジアラビアが生産調整に悲観的な見方を示し、原油市況が急反落したこともリスク回避ムードを助長している。マイナス金利の深掘り懸念も再燃して銀行や保険株も売られたことで投資家心理が悪化した。日経平均は日銀のETF買いなどの思惑から途中は下げ渋る場面もあったが、中国などアジア市場が安かったことも影響して、後場終盤に売り直された。売買代金は1兆7000億円弱と低迷している。
個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が反落、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。アルプス電気<6770.T>、TDK<6762.T>などの電子部品株も大きく値を下げた。T&Dホールディングス<8795.T>や第一生命保険<8750.T>など保険株も大幅安となった。このほかソフトブレーン<4779.T>、ヤクルト本社<2267.T>などの下げも目を引いた。
半面、小野薬品工業<4528.T>が上値指向鮮明、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>も堅調。LINE<3938.T>が物色資金を集め大幅高したほか、ネクスト<2120.T>も急伸。虹技<5603.T>が活況高を演じ、投資ファンドによる買収を巡る玉争奪戦の思惑からさが美<8201.T>がストップ高で買い物を残す人気となった。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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