【↑】日経平均 大引け| 反発、不安定な値動きも終盤買い直される (12月8日)
日経平均株価
始値 50643.09
高値 50678.05
安値 50224.65
大引け 50581.94(前日比 +90.07 、 +0.18% )
売買高 19億5404万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆191億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、方向感見えにくい地合いに終始
2.前週末の米株市場はFOMCでの利下げ期待を背景に上昇
3.東京市場は長期金利の上昇が重荷、上値押さえの要因
4.高市政権の財政政策への期待感が内需株などに追い風
5.TOPIXは相対的に強い、値上がり銘柄数が約8割占める
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比104ドル高と反発した。FRBが来週の政策会合で追加利下げに踏み切るとの観測が根強く買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、売り買い交錯も取引終盤は強い動きとなり、日経平均株価は上げ幅こそ限定的ながら後場は高値で引けている。
8日の東京市場は、朝方は様子見ムードが強く不安定な値動きで、寄り付き高く始まったあとは急速に値を消しマイナス圏に沈んだ。しかし、下値抵抗力も発揮、その後は徐々に水準を切り上げる動きに転じた。前週末の米国株市場ではNYダウが反発し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸と上値指向を鮮明とした。発表が遅れていた9月のPCEデフレーターや12月のミシガン大学消費者態度指数などがインフレ圧力の限定的なことを示唆し、今週行われるFOMCでの利下げがほぼ確実視される状況となっている。これを受けて、東京市場でもリスク許容度の高まった海外投資家などの買いが幅広い銘柄に流入。国内長期金利上昇が続くなか、株式市場には向かい風も意識されるが、一方で高市政権の打ち出す積極的な財政政策への期待が内需株を中心に株価を下支えした。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の8割近くを占めた。
個別では、キオクシアホールディングス<285A>が上昇、フジクラ<5803>も商いを膨らませ大きく水準を切り上げた。ディスコ<6146>も買いが優勢だった。三菱重工業<7011>が物色人気を博し、サンリオ<8136>も買いを集めた。日本新薬<4516>、フォーカスシステムズ<4662>が値を飛ばし、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>はストップ高に買われた。低位ではKLab<3656>が急上昇した。月島ホールディングス<6332>、三菱化工機<6331>も大幅高。
半面、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が安く、レーザーテック<6920>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押され、東京電力ホールディングス<9501>も値を下げた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、ダブル・スコープ<6619>、イオン<8267>が大幅安、竹内製作所<6432>、日本空調サービス<4658>などの下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はフジクラ <5803>、コナミG <9766>、アドテスト <6857>、豊田通商 <8015>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約96円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、イオン <8267>、リクルート <6098>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約218円。うち126円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)不動産業、(3)建設業、(4)卸売業、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)銀行業、(3)その他製品、(4)情報・通信業、(5)サービス業。
■個別材料株
△リベラウェア <218A> [東証G]
管路管理機器プロバイダーのカンツールと販売店契約締結。
△ユカリア <286A> [東証G]
富士通 <6702> とヘルスケア事業領域における協業の覚書締結。
△クリアル <2998> [東証G]
SBI <8473> や産業革新投資機構を割当先とする第三者割当増資を実施へ。
△エターナルG <3193> [東証P]
8~10月期最終益79%増で中間期計画を上回る。
△ココナラ <4176> [東証G]
30万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△フォーカス <4662> [東証P]
三次電池とIoT機器に関する特許認定を材料視。
△倉元 <5216> [東証S]
15日付で子会社KURAMOTOペロブスカイトを設立。
△化工機 <6331> [東証P]
大和証券が投資判断を新規に買い推奨。
△堀場製 <6856> [東証P]
オアシスが9.9%の大量保有。
△カナモト <9678> [東証P]
順調な決算や増配・自社株買いを発表。
▼インフォメテ <281A> [東証G]
新株予約権発行で希薄化懸念。
▼日本空調 <4658> [東証P]
356万1800株の売り出しなど発表で需給面への影響を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615>、(2)フォーカス <4662>、(3)日本新薬 <4516>、(4)KLab <3656>、(5)月島HD <6332>、(6)化工機 <6331>、(7)武蔵精密 <7220>、(8)稀元素 <4082>、(9)キオクシア <285A>、(10)一工薬 <4461>。
値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)大阪チタ <5726>、(3)イオン <8267>、(4)サンウェルズ <9229>、(5)竹内製作所 <6432>、(6)日本空調 <4658>、(7)CIJ <4826>、(8)日東紡 <3110>、(9)日本駐車場 <2353>、(10)SBG <9984>。
【大引け】
日経平均は前日比90.07円(0.18%)高の5万0581.94円。TOPIXは前日比21.75(0.65%)高の3384.31。出来高は概算で19億5404万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1267、値下がり銘柄数は283となった。東証グロース250指数は670.99ポイント(3.48ポイント高)。
[2025年12月8日]
株探ニュース
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