大引け:後場上げ幅縮小、主力株にかわって個人投資家好みの材料株が賑わう
海外では、ドイツによるギリシャ支援検討が好材料視され投資心理好転となり、米株はキャタピラー、コカコーラ、マクドナルドなどが買われNYダウ・NASDAQともに大幅高。米株高の流れを引き継いだ日本市場は前場こそ高かったものの、後場に入り円高やアジア株の上値の重さが嫌気され上げ幅縮小。一部有力市場関係者から「あと1ヶ月は下値模索になるかもしれない」といったネガティブな意見も指摘されました。
日経平均プラス寄与度上位は、東京エレクトロン<8035.T>、ダイキン<6367.T>、ニコン<7731.T>など。兜町で「キナ臭い」と囁かれたSKエレクトロニクス<6677.Q> やヤマシナ<5955.O>などの材料株が強いものが賑わい、野村證券がレーティングを「2」から「1」へ、目標株価を1850円から2000円へ、それぞれ引き上げたショーボンドHD<1414.T>、同じく野村がレーティングを「2」から「1」へ、目標株価を600円から830円へ引き上げたニチハ<7943.T>、三菱UFJ証券がレーティングを「2」から「1」に引き上げた日本航空電子<6807.T>&大氣社<1979.T>、独ベーリンガー社がTOB実施すると報じられたエスエス製薬<4537.T>、ゲオ<2681.T>が1株6万円で完全子会社化すると発表したセカンドストリート<7641.O>、期末配当予想を22円に引き上げたイフジ産業<2924.Q>などが値上がりしました。
日経平均マイナス寄与度上位は、ホンダ<7267.T>、ソフトバンク<9984.T>、コムシスHD<1721.T>など。大和証券がレーティングを「2」から「3」に格下げした日清オイリオ<2602.T>、野村證券がレーティングを「1」から「2」へ格下げしたコムシスHD<1721.T>&日本製鋼所<5631.T>、今期営業損益を3億円の黒字から3億円の赤字に下方修正したデジタルアドベンチャー<4772.J>、前期営業損益を4000万円の黒字から3億円の赤字に下方修正したピーエイ<4766.T>、ローソンによる株式交換中止が決まった九九プラス<3338.Q>、取締役による最大150億円の不正流用が発覚したローソンエンターメディア<2416.Q>などが下落しました。
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