■シライ電子 <6658> 506円 (+80円、+18.8%) ストップ高
シライ電子工業 <6658> [JQ]がストップ高。同社は20日、ベースフィルムを使用しない基材フィルムレス透明銅張積層板を開発したと発表しており、今後の用途展開が期待されたようだ。同社が手掛ける透明フレキシブル基板「SPET」はPETフィルムをベースフィルムとして使用しているが、更に薄い基板が欲しいとの顧客の声をもとに、基材フィルムレス透明銅張積層板「透明薄柔基板」を開発。基板のようで基板でない、何にでも馴染むことができる基板をコンセプトに、薄さや柔らかさ、透明感を追求し、電気的な特性は従来の「SPET」と相違がないとしている。
■リード <6982> 653円 (+100円、+18.1%) ストップ高
リード <6982> [東証2]がストップ高。同社は20日、アニールレス技術を用いた外装樹脂製品の量産を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。この外装樹脂製品は、SUBARU <7270> が発売した「WRX S4」全車に採用(装着)され、国内だけでなく、北米をはじめとした主要各国にも輸出されるという。なお、アニールレスの技術は、熱処理工程を必要としないため、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に寄与し、環境に配慮した工程を実現できるとしている。
■リアルワルド <3691> 1,055円 (+150円、+16.6%) ストップ高
リアルワールド <3691> [東証M]がストップ高。19日の取引終了後、ライブ配信サービス「ふわっち」で貯めたポイントを同社サービス経由で、新たに「PayPay」で受け取ることが可能となったと発表。これが好材料視されたようだ。同社とグループ会社のREAL FINTECHが運営する「デジタルギフト」とサービス連携しているライブ配信サービス「ふわっち」において、貯めたポイントをデジタルギフトまたはRealPayを経由して、PayPayで受け取ることが可能となった。これにより、ポイントを即時にPayPayで受け取り、多種多様なサービスで決済できるようになることで、ふわっちユーザーの利便性向上による同社サービスへの更なる流入増加が期待できるとしている。
■シノプス <4428> 1,058円 (+150円、+16.5%) ストップ高
シノプス <4428> [東証M]がストップ高。20日午前10時ごろ、伊藤忠商事 <8001> と食品ロス削減やホワイト物流推進を目的とした「食品デマンド・チェーン・マネジメント」構築に向けて業務提携したと発表した。両社の業務提携については事前報道で伝わっており、シノプス株は朝方上昇する場面があったものの軟化、会社側からの発表を受けて改めて買いが入ったようだ。デマンド・チェーン・マネジメントとは、消費者など需要側から得られる情報を基点として、商品開発や生産・供給計画、流通、販売体制などを総合的に編成する情報管理手法のこと。会社側では、将来的に伊藤忠との合弁会社設立も視野に入れているとしている。
■エクサWiz <4259> 760円 (+100円、+15.2%) ストップ高
エクサウィザーズ <4259> [東証M]がストップ高。昨年12月に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄だが、公開価格を10%下回って初値を形成した後も、セカンダリーで更に下値を探る展開を強いられていた。しかし、人工知能(AI)を活用した企業の経営支援を行っており、業態的にはデジタルトランスフォーメーション(DX) 投資の流れに乗る。株価は今月18日に622円まで売り込まれたが、目先値ごろ感からの買いが流入したようだ。市場では「時価総額は大きくないものの、AIアルゴリズムを開発し企業の課題を解決するというビジネスに対し海外投資家からの注目度も高かった。直近は社長のテレビ出演などで認知度も上がっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■アイドマHD <7373> 2,979円 (+303円、+11.3%)
アイドマ・ホールディングス <7373> [東証M]が続急騰。前日19日の波乱相場で日経平均は800円近い急落をみせたが、マザーズ市場も大幅安で昨年来安値を更新した。しかし、その中にあって同社株はプラス圏を維持した。法人向け営業戦略の立案・実行・検証などをワンストップで手掛けており、就労支援サイトの運営なども行う。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を追い風に22年8月期第1四半期(21年9-11月)営業利益は4億900万円と大幅増益で着地しており、対通期進捗率も34%に達した。一方、株価は昨年11月に5705円(修正後株価)の上場来高値をつけた後は下落トレンドとなり、今月18日には2424円の安値をつけていた。PER面では割高ながら、機関投資家の売りが出切った状態で需給面から上値が軽く、値動きの良さに追随する買いを誘った。
■レカム <3323> 72円 (+7円、+10.8%)
レカム <3323> [JQ]が急反騰。19日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.41%にあたる150万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の強化を好感する買いが入ったようだ。なお、買い付け期間は20日から2月18日までとしている。
■クシム <2345> 401円 (+31円、+8.4%)
クシム <2345> [東証2]が急反発。19日の取引終了後、スケブベンチャーズ(東京都港区)がクシムの株主であるWCP/I投資事業組合から普通株式74万4000株(議決権割合7.98%)を取得することが明らかになったと発表。スケブベンチャーズの子会社スケブはシーズメン <3083> [JQ]に資本参加し、メタバースファッション事業で連携しており、今後の展開が期待されたようだ。
■ソフトウェア <3733> 5,980円 (+420円、+7.6%)
ソフトウェア・サービス <3733> [JQ]が4日ぶりに急反発。19日取引終了後に発表した12月度の月次売上高が前年同月比17.3%増の18億2800万円になり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。また、受注高は同12.0%増の13億1000万円で、受注残高も同38.7%増の74億100万円と順調に積み上がっている。
■ワイエイシイ <6298> 1,093円 (+73円、+7.2%)
東証1部の上昇率8位。ワイエイシイホールディングス <6298> が急反発。19日の取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益を16億円から18億円(前期比2.5倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。業務効率化に向けた施策が奏功していることが業績を押し上げる。一方で売上高については、受注は好調であるものの世界的なサプライチェーン停滞に伴う影響を受け、300億円から260億円(同7.5%増)へ引き下げた。あわせて期末配当予想の上方修正を発表、従来予想の12円から24円に大幅増額した。これにより、年間配当は36円(前期20円)となる見込み。
■菊池製作 <3444> 566円 (+36円、+6.8%)
菊池製作所 <3444> [JQ]が急反発。19日の取引終了後、保有する遊休土地(山梨県上野原市)の譲渡に伴い、第4四半期業績に譲渡益約1億3000万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。資産の効率活用及び財務体質の改善を図るために保有資産の見直しを行うもので、22年4月期業績への影響は他の要因も含め精査中という。
■ユーグレナ <2931> 683円 (+43円、+6.7%)
ユーグレナ <2931> が急反発。同社は19日取引終了後、JR東海 <9022> と地球環境保全を通じた持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、次世代バイオディーゼル燃料の試験を行うと発表した。JR東海在来線のHC85系試験走行車において、ユーグレナが開発・販売する次世代バイオディーゼル燃料がエンジンの性能に与える影響を確認するとともに、実際の車両を用いた走行試験を実施することで、次世代バイオディーゼル燃料の実用性を検証する。1月下旬にエンジン単体の試験、2月上旬に車両基地構内での走行試験(名古屋車両区)、2月中旬~下旬に本線での走行試験(紀勢本線)を予定しているとした。
■メディネット <2370> 49円 (+3円、+6.5%)
メディネット <2370> [東証M]が急反発。19日の取引終了後、九州大学循環器内科筒井裕之教授との共同研究で進めていた、慢性心不全の治療を目的とした 再生医療等製品の製造・供給体制の確立に向けた取り組みが完了したと発表しており、これが好材料視された。九州大学は慢性心不全治療に用いる再生医療等製品の実用化に向けて、医師主導第2b相試験の実施を計画しており、同社は九州大学と医師主導治験実施に関する契約を締結している。今回、製造・供給体制の整備が完了したことで、医師主導第2b相試験への同製品の製造・供給が可能となったとしている。
※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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