日経平均株価
始値 27322.73
高値 27456.22(10:53)
安値 27292.74(09:10)
大引け 27423.96(前日比 -29.52 、 -0.11% )
売買高 9億8859万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2986億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反落、前週末の欧米株安を嫌気するも底堅い
2.米株市場では強い経済指標受け、リスク回避の弱地合いに
3.米長期金利上昇はハイテク株に逆風も、円安はプラス材料
4.半導体関連安い一方、鉄鋼やメガバンクなどが買い人気に
5.値上がり銘柄数は全体の66%を占め、TOPIX は高く引ける
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比336ドル安と反落した。米個人消費支出(PCE)物価指数の上昇で利上げ長期化を懸念した売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末の米株安を受け朝方は売りが先行し日経平均株価は下値を試す動きとなったが、その後は押し目買いで下げ渋った。
27日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードが強かった。前週末の欧州株が総じて安かったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大幅下落した。米国では発表された経済指標がコンセンサスを上回る強い内容で、FRBの金融引き締め策が長期化することへの警戒感が売りを誘っている。米長期金利が4%近くまで上昇したことで、東京市場でもグロース(成長)株に中心に逆風が強まった。半導体関連株の利食いが目立つ。ただ、為替市場では日米金利差拡大を背景に1ドル=136円台まで円安が進み、これが全体相場の下支え材料となった。日経平均は安かったものの、東証プライムの値上がり銘柄数は1200を上回り全体の66%を占めている。なお、TOPIXは小幅ながら高く引けた。売買代金は2兆2000億円台と低調だった。
個別では、日本製鉄<5401>が商いを伴い上昇し、日本郵船<9101>も堅調。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも値を上げた。キーエンス<6861>、ファナック<6954>も高い。アサヒグループホールディングス<2502>が堅調、オリックス<8591>も買いが優勢だった。アイル<3854>が一時ストップ高を演じ、スターティアホールディングス<3393>、アジアパイルホールディングス<5288>なども大幅高。中山製鋼所<5408>、三協立山<5932>なども値を飛ばした。
半面、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>も売られるなど半導体製造装置関連に下げるものが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も終始売りが優勢だった。任天堂<7974>、三菱商事<8058>が冴えず、味の素<2802>も下落した。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>、マネジメントソリューションズ<7033>が急落、DDホールディングス<3073>、リソー教育<4714>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、テルモ <4543>、オムロン <6645>、豊田通商 <8015>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。うち23円はファナック1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、トレンド <4704>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約81円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)証券商品先物、(3)建設業、(4)その他金融業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)その他製品、(3)小売業、(4)ゴム製品、(5)医薬品。
■個別材料株
△ラサ商事 <3023> [東証S]
業績上方修正と配当計画引き上げを発表。
△オルトプラス <3672> [東証S]
ブロックチェーン「人狼ゲーム」プロジェクトに開発パートナーとして参画。
△アイル <3854> [東証P]
23年7月期業績と配当予想を上方修正。
△モビルス <4370> [東証G]
茅ケ崎市に自治体向けソリューション「情報配信サービス」を提供。
△サイエンスA <4412> [東証G]
「Buddycom」がAI顔認証「SAFR」と連携。
△ヤマウHD <5284> [東証S]
配当方針変更に伴う大幅増配を発表。
△アジアパイル <5288> [東証P]
好業績背景に今期配当の大幅増額を好感。
△ユニポス <6550> [東証G]
アサヒグループジャパンがサービス導入。
△SEMTEC <6626> [東証S]
3月末を基準日として1株を4株に株式分割。
△ARM <8769> [東証P]
23年3月期決算で特別利益約1000万円を計上へ。
▼タスキ <2987> [東証G]
公募増資で希薄化懸念。
▼フレンドリ <8209> [東証S]
株主優待休止を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイル <3854>、(2)スタティアH <3393>、(3)アジアパイル <5288>、(4)エフテック <7212>、(5)Gキッズ <6189>、(6)アーレスティ <5852>、(7)中山鋼 <5408>、(8)合同鉄 <5410>、(9)三協立山 <5932>、(10)恵和 <4251>。
値下がり率上位10傑は(1)M&Aキャピ <6080>、(2)MSOL <7033>、(3)Bガレージ <3180>、(4)DDHD <3073>、(5)リソー教育 <4714>、(6)レアジョブ <6096>、(7)ヨシムラHD <2884>、(8)Sansan <4443>、(9)Dmミックス <7354>、(10)バロック <3548>。
【大引け】
日経平均は前日比29.52円(0.11%)安の2万7423.96円。TOPIXは前日比4.38(0.22%)高の1992.78。出来高は概算で9億8859万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1211、値下がり銘柄数は555となった。東証マザーズ指数は736.23ポイント(12.61ポイント安)。
[2023年2月27日]
株探ニュース
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