■株式見通し:センチメント改善によって相対的に出遅れている中小型株を見直す動きも
■モロゾフ、1Q営業利益 6.40億円、進捗率49.6%
■前場の注目材料:ダイヘン、樹脂と金属の異材接合技術開発、EV車体を軽量化
■センチメント改善によって相対的に出遅れている中小型株を見直す動きも
7日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。6日の米国市場はNYダウが16ドル高だった。中国の北京市で新型コロナウイルスの流行に伴う規制が緩和されたことで経済活動の正常化への期待が広がったほか、中国当局が配車アプリの滴滴グローバルの調査を終了するとの報道で投資家心理が改善した。ただし、インフレや連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めペースへの不透明感は根強く、長期金利の上昇を受けて買い一巡後は伸び悩んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の28025円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。28000円回復でいったんは達成感が意識されやすいと見られるものの、週末にメジャーSQを控えていることから、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げる格好になろう。また、中国は上海市に続いて北京市も行動規制が解除されたことにより経済活動の正常化への期待が一段と高まりやすく、サプライヤー問題への不透明感も和らいでくる可能性はありそうだ。そのため、目先的に達成感が意識されたとしても、ショートを仕掛けてくる動きは限られよう。
また、日経平均は28000円を回復してくることで、次のターゲットは3月25日につけた28338円となる。そのため、28000円での底堅さが意識されやすいほか、利食いに押される局面では押し目狙いの買いは入りやすい。3月高値を捉えてくるようだとヘッジ対応の動きが一段と強まりやすくなると考えられ、ショートカバーを誘う動きなども入りそうである。28000円回復で強いトレンドを形成していた銘柄へは利益確定の動きに繋がる可能性があるものの、センチメントの改善により出遅れ感の強い銘柄などへは修正リバウンドを想定した物色が意識される可能性はあるだろう。
物色としては先物主導によるインデックスに絡んだ商いが中心になることから、指数インパクトの大きい値がさ株の動向には引き続き注目しておきたいところ。ただし、米国では長期金利の上昇が重荷となってハイテク株などは高安まちまちだったため、やや内需系にシフトする可能性も想定しておきたい。また、商いは依然として低水準ではあるものの、センチメント改善によって相対的に出遅れている中小型株を見直す動きなども意識されよう。
■モロゾフ、1Q営業利益 6.40億円、進捗率49.6%
モロゾフ<2217>が発表した第1四半期業績は、売上高が79.92億円、営業利益が6.40億円だった。2月のバレンタインデーが、オミクロン株による感染者数のピーク時期と重なったことで低調に推移したものの、3月以降まん延防止等重点措置が解除されてからは人出の増加に伴って売上も緩やかに回復。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27915.89、+154.32)
・NYダウは上昇(32915.78、+16.08)
・ナスダック総合指数は上昇(12061.37、+48.64)
・シカゴ日経先物は上昇(28025、大阪比+115)
・1ドル=131.80-90円
・SOX指数は上昇(3062.73、+0.15)
・米国景気は拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・ダイヘン<6622>樹脂と金属の異材接合技術開発、EV車体を軽量化
・安川電機<6506>サーボモーターなど生産能力5割増、組み立てライン新設
・ENEOS<5020>NECからEV充電事業承継、サービス全国展開
・関西電力<9503>介護事業から撤退、ALSOKに全株譲渡
・関西電力<9503>再生パソコンVBのポンデテックを完全子会社化
・酒井重<6358>中国依存から脱却、部品調達をデュアルソース化
・コマツ<6301>インドネシアで農業用ブルドーザー拡販
・NEC<6701>iUと仮想空間での授業実証、集中度・興味を可視化
・NTTデータ<9613>米ポストライト買収、アプリ開発など北米攻勢
・サイバーエージェント<4751>ドコモとデジタル広告で新会社
・北越コーポ<3865>紙の人工衛星へ第一歩、素材供給でプロジェクト参画
・三洋化成<4471>太陽光集熱パネル参入、透明断熱材社と独占契約
・日本製紙<3863>カップ原紙の多品種生産強化、プラ削減需要に対応
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 4月家計支出(前年比予想:-0.6%、3月:-2.3%)
・08:30 4月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+1.5%、3月:+2.0%)
・10:00 日銀半期報告の説明と質疑(参院財政金融委員会)
<海外>
・特になし <ST>
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