会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の85.1億円の黒字→44.9億円の赤字(前年同期は234億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
1.病理資金生成単位におけるのれんの減損損失の計上について当社の会計基準である国際会計基準(IFRS)に基づき年次の減損テストを実施した結果、病理資金生成単位において約87億円ののれんの減損損失の計上を見込んでおります。これは主に、加重平均資本コストを算出する際の金利(リスクフリーレート)等の上昇によるものです。病理事業の売上収益は増加傾向にあり、さまざまな施策によりマージンも改善傾向にあるものの、加重平均資本コストの上昇を補うには十分ではありませんでした。2.修正の主な理由 上記1.の減損損失の計上に加え、主に以下の理由により業績予想を修正いたします。・糖尿病マネジメント及びヘルスケアソリューションにおける2023年3月期第4四半期の利益率の低下2023年3月期第4四半期に、糖尿病マネジメントにおいて米国のBGMセンサの販売量が想定を下回り推移しつつコストが想定より増加したことに加え、ヘルスケアソリューションのLSIM事業において通常検査の需要及び新型コロナウイルス関連検査の収益性が想定を下回り推移しました。これらの影響を主として前回発表予想比で合計約30億円の減益となる見込みです。・Senseonics Holdings, Inc.に対する転換権付貸付金に係る公正価値の低下当社が保有するSenseonics Holdings, Inc.に対する転換権付貸付金(3,500万米ドル)について、公正価値評価に基づき約27億円の評価損を2023年3月期第4四半期に計上する見込みです。なお、当社は2023年4月1日に同転換権付貸付金を同社の新株予約権に交換したことにより、2024年3月期からはIFRSに基づき、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する予定であり、損益計算書に与える影響は無くなります。・インターカンパニーローンにおける為替差損の計上円安ユーロ高で推移したことにより、ユーロ建てインターカンパニーローンに対して約16億円の為替差損を計上する見込みです。なお、2023年3月期通期の実績については5月10日開示予定の決算短信にて開示いたします。3.配当予想について当社は、キャッシュベースでの親会社の所有者に帰属する当期利益に対して連結配当性向30%以上を目安とし、中期的には40%を目標として安定的な配当を維持していく方針です。2023年3月期の期末配当金については、1株当たり36円(年間配当金は1株当たり72円)の従来予想から変更はありません。
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