船舶用の需要増に加え車載向けも回復へ、全体膠着の中で投資家は低位株に触手を伸ばす
時価総額:60億円
PER:59.04倍
PBR: 1.56倍
LPG容器用バルブ大手で業界2位につける。将来的な有望分野の燃料電池車・水素充填バルブも手がける。船舶用やLNG用の展開で米中問題を発端とした貿易摩擦懸念の緩和による事業環境の改善が待たれる。
業績面においては11/1に中間決算を発表し、期初計画に対して売上高は微減だったが、利益面は新製造ラインの消却負担増などが重しとなり、その他の外注費削減などでコスト減に努めたが埋まらなかった。ただ、前期比では微増収、利益面もわずかながら黒字転換を果たしており、業績悪化懸念は徐々に和らいでいることが窺がえた。車載用やLNG用など今後の需要増加が見込まれる分野が伸びて業績に寄与してくることに期待。
株価は従来より業績悪化の懸念が重しとなりなかなか上値を試す動きも見られなかったが、足元では徐々に需給面での整理がついて値軽さも感じられるようになってきた。市場全体の膠着感が強まってきている中で小型低位株を物色する資金も活発化してくるとみられ、急動意に備えておきたい。