東京株式(大引け)=80円安、米株安受け下値模索の展開に
大引けの日経平均株価は前日比80円87銭安の1万9353円77銭と反落。東証1部の売買高概算は14億4222万株、売買代金概算は1兆7483億8000万円。値上がり銘柄数は878、対して値下がり銘柄数は1006、変わらずは139銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに安かったことを受けてリスクを取る動きが後退した。トランプ米大統領の政権運営に対する先行き不透明感が米株安を招いているとの見方があり、朝方は為替が1ドル=109円台を割り込んで推移していたことも重荷となった。24日から開催予定のジャクソンホール会合の結果を見極めたいとの思惑や、依然としてくすぶる北朝鮮を巡る有事リスクから買いが手控えられた。前引け時点では値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回っていたが、後場に入り売られる銘柄が増加し、結局、値下がり銘柄数は1000を超えた。売買代金は1兆7000億円台と低調ななか、日経平均はゴールデンウイーク中の5月1日以来の安値圏で着地した。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが冴えず、ソニー<6758.T>、トヨタ自動車<7203.T>も軟調。日新製鋼<5413.T>、神戸製鋼所<5406.T>など鉄鋼株の下げが際立った。また野村ホールディングス<8604.T>など証券株も売られた。ゴールドクレスト<8871.T>が急落したほか、カルビー<2229.T>が売りに押され、電通<4324.T>、アイスタイル<3660.T>なども値を下げた。
半面、出光興産<5019.T>が堅調、信越化学工業<4063.T>もしっかり。セガサミーホールディングス<6460.T>も買われた。ジーンズメイト<7448.T>は連日のストップ高となり、デジタルアーツ<2326.T>、TAC<4319.T>も物色人気。ルック<8029.T>が上昇、大紀アルミニウム工業所<5702.T>、日本CMK<6958.T>、タカキュー<8166.T>も買いを集めた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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