本調査は、ブラザーを含むプリンティング製品を扱うメーカー11社を対象に、サステナビリティの観点から企業戦略、事業運営、製品などを評価したもので、サステナビリティへの対応が喫緊の課題となっている今日、プリンティング製品・サービスの導入を検討する企業などが、メーカーを選定する際に活用できる指標となっている。
ブラザーグループは、2018年に策定した*²「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で、エネルギーや資源を使用し、紙や糸、布などの生物由来の物を使用する製品を提供する企業として、気候変動や資源枯渇、環境汚染、生態系破壊といった社会的な重要課題を事業上のリスクとして捉え、長期的かつ継続的にその解決に取り組むことを明確にしている。特に、「CO2排出削減」、「資源循環」、「生物多様性保全」をブラザーグループが取り組む3つの重要課題として定め、「2050年度ビジョン」とそのマイルストーンとして「2030年度 中期目標」を設定し、各種取り組みを進めている。IDC社によるサステナビリティ評価では、ブラザーグループがブラザーグループ 環境ビジョン2050に基づき、事業活動による環境への負荷を最小限に抑えるとともに、生態系の保全と回復を推進し、顧客や取引先と連携しながら、さまざまな活動を行っていることなどが評価された。
ブラザーは、これからも企業活動を通じて、持続的な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいくとしている。
<IDC MarketScapeとは>
IDC MarketScape は、特定市場における ICT サプライヤーの競争力の適応度を把握できるベンダー分析モデル。調査方法として、定量的および定性的な評価基準に基づいた厳密な採点手法を用いている。調査結果は当該市場における各ベンダーの位置付けを示す、1 つのグラフィックスによって図示される。IDC MarketScape は、ICT ベンダーの製品とサービス、ケイパビリティ(製品/サービス提供能力)、戦略、さらには現在および将来の市場における成功要因を比較可能とした明確なフレームワークを提供している。IT バイヤーはこのフレームワークを利用することによって、ICT ベンダーの強みと弱みを包括的に把握することができる。
*¹:IDC MarketScape Worldwide Sustainability Programs and Services Hardcopy 2023 Vendor Assessment, doc #US49892223, December 2023
*²:2022年に一部改定
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