トーヨーカネツが一時１６％高、上期大幅黒字転換と自社株買い発表を好感

　トーヨーカネツ<6369.T>が急伸し一時、前日比３３４円（１６．０％）高の２４２２円に買われている。１２日の取引終了後に発表した第２四半期累計（４～９月）連結決算が、売上高２０５億１００万円（前年同期比１９．９％増）、営業利益７億３７００万円（前年同期５７００万円の赤字）、純利益が６億８２００万円（同５．６倍）となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感されている。

　空港向け設備案件や小売、生協向け「マルチシャトル」を組み込んだ庫内自動化設備案件を中心に物流ソリューション事業が好調に推移したことが牽引した。また、投資有価証券売却益の計上も最終利益を押し上げた。

　なお、２０年３月期通期業績予想は、売上高４４７億円（前期比１．１％減）、営業利益１７億８０００万円（同２６．６％増）、純利益１３億２０００万円（同２８．７％増）の従来見通しを据え置いている。

　同時に、上限を５０万株（発行済み株数の５．５９％）、または１２億５０００万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は１１月１３日から１１月１９日までで、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。

出所：MINKABU PRESS