キクカワ、前期経常を一転25％増益に上方修正、配当も40円増額

　キクカワエンタープライズ <6346> [東証２] が4月14日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.4億円→8.5億円(前の期は6.8億円)に32.8％上方修正し、一転して25.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の6.5億円→8.6億円(前年同期は4.8億円)に32.3％増額し、増益率が35.1％増→78.6％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の80円→120円(前の期は90円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の業績につきましては、売上高は、コロナ禍において当該年度内に未確定であった輸出案件などの出荷が出来た事などにより、前回発表の予想値より4.7％増となりました。利益面につきましては、第４四半期に売上が集中したことによる生産性と収益性の大幅な改善に加えて、コロナ禍に伴う据付作業の次期への繰越遅延による一時的な販売費及び一般管理費の低減などもあり、それぞれ前回発表の予想値を上回る見通しとなりました。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要項目と位置付け、継続的な安定配当の実施を目標とし、経営基盤、財務体質強化に向けた内部留保を勘案しつつ、業績に応じた配当を行うことを基本方針としております。　期末配当金につきましては、通期の業績において当期純利益が上記の通り当初予想より改善できる見通しとなった事と、このようなコロナ禍においても、引き続き当社を支えて下さっています株主の皆様への感謝の意を込めまして、期末配当を前回発表予想の１株当たり60円より40円増配し、１株当たり100円とさせていただきます。これにより、第２四半期末において既に実施済みの中間配当１株当たり20円を合わせた年間配当金額は１株当たり合計120円とさせて頂きたいと思います。（注）上記の業績予想等につきましては、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業　　　績は様々な要因によって、予想数値と異なる場合があります。