■株式見通し:米決算警戒も買い戻しによる底堅さ意識
■前場の注目材料:NOK、19/3期業績予想を下方修正、営業利益230億円←266億円
■京セラ、研究開発1000億円、売上高比5%、“リーマン”前に 21年3月期
■米決算警戒も買い戻しによる底堅さ意識
18日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は小幅に下落している。中国の1-3月期GDPが予想を上振れたことが材料視されたが、1-3月期決算を見極めたいとの思惑からもみ合う展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の22265円。円相場は1ドル112円台で推移している。
米決算ではIBM、ネットフリックスが冴えない一方で、モルガン・スタンレーが好材料視されている。また、取引終了後に決算を発表した金属大手のアルコアは、時間外で弱い値動きをみせており、神経質にさせそうである。ただし、アップルと和解合意を発表したクアルコムが続伸となり、半導体株を下支えしており、半導体株への支援材料といったところであろう。
もっとも、市場参加者は限られているほか、週末は主要海外市場が休場となることもあり、出来高は膨らみづらい需給状況である。昨日のセクター動向をみても、証券、海運、輸送用機器が上昇率上位であり、外部環境の不透明要因が後退する中で、リターン・リバーサルといった流れであろう。リスク回避的な流れが後退してくることにより、買い戻しの流れが継続しているといったところである。
なお、米中は貿易協定交渉の着地点を探る中、新たな会合の仮日程を設定したと、米紙WSJが協議に詳しい関係者の話として報じている。交渉団は5月下旬か6月上旬に署名式にこぎ着けたい考えと伝えており、日本の10連休中での波乱懸念は後退し、引き続き進展期待が下支えとして意識されやすい。需給が売りに傾いているセクターや銘柄などへは、買い戻しによる底堅さが意識されやすいところである。
■NOK、19/3期業績予想を下方修正、営業利益230億円←266億円
NOK<7240>は17日、2019年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の6772億円から6695億円、営業利益が266億円から230億円にそれぞれ下方修正している。電子部品を手がける連結子会社の工場建物や生産設備など固定資産を対象に、減損損失を計上すると既に発表していたため織り込み済の面はあるが、足元で買い戻しの流れが続いていたこともあり、利食い優勢の展開が意識されやすい。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22277.97、+56.31)
・SOX指数は上昇(1557.08、+23.86)
・1ドル112円00-10銭
・米長期金利は低下
・米中貿易戦争終結への期待感
・日銀のETF購入
・京セラ<6971>研究開発1000億円、売上高比5%、“リーマン”前に 21年3月期
・新東工<6339>高圧プレス受注、全固体電池材料生産用、LIBTECから
・東芝<6502>中国社との契約解除、米LNG事業の売却
・キヤノン<7751>パイオニアとライダーを共同開発
・ネットワン<7518>アジア企業子会社化、東南アでICT基盤構築
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・月例経済報告
<海外>
・10:30 豪・3月失業率(予想:5.0%、2月:4.9%)
・10:30 豪・3月雇用者数増減(予想:+1.5万人、2月:+0.46万人)
<SF>
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