チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ニッパツ <5991> 【2+→2+】
「TIWは23/3期見通し悪化要因の改善により24/3期は3期連続営業増益を予想」
投資評価は「2+」を維持する。その理由は、2月9日発表の23/3期3Q累計(4-12月)決算では、厳しい事業環境下で四半期決算では事業ごとに濃淡が生じるが、停滞・悪化事業を好調・回復事業が補って3Q累計でも3Q(10-12月)単独でも営業増益を確保していることが評価できる、3Q累計決算で通期営業利益を下方修正したとはいえ、4Q(1-3月)も営業増益の見通しである、今般の下方修正要因の解消が見込める24/3期は3期連続の営業増益が期待できる、更には、株価指標面にも割安感が強いことによる。
予想ROE:6.9% PBR:0.6倍、来期予想PER:8.1倍、来期予想EPS成長率:14%株価(3/3終値):921円 Fモデルによる理論株価:1,740円(2月27日by高田悟)
サトーホールディングス <6287> 【2+→2+】
「来24/3期も海外が牽引する形で増収増益持続をTIWでは予想」
23/3期3Q(10-12月)は国内・海外ともに収益を大きく伸ばした。国内事業では、海外販社向けプリンタ販売が好調で輸出粗利が伸長したが、国内向けプリンタ販売は弱含んだ。国内のサプライは今後もコスト上昇圧力が続く公算が高く、継続的に価格改定の効果を出せるかが鍵を握ろう。会社側は通期業績見通しを上方修正している。24/3期も基本的には需要の回復が継続し、価格改定効果が更に表れることで、今期比小幅の増収、1割前後の営業増益をTIWでは予想している。今期ほどではないにせよ、海外の伸びが牽引する形で引き続き増収増益を見込む。
予想ROE:7.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:11.3倍、来期予想EPS成長率:52%株価(3/3終値):2,329円
Fモデルによる理論株価:3,044円(2月27日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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