■株式見通し:米クオリティ株への物色は日経平均の押し上げる一因に
■ビックカメラ、21/8上方修正 営業利益177億円←150億円
■前場の注目材料:三菱ケミHD、伊に350億円投資、CFRP車部品の生産3倍
■株式見通し:米クオリティ株への物色は日経平均の押し上げる一因に
6日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれる。5日の米国市場ではNYダウが373ドル高だった。3月雇用統計の強い結果を好感したほか、3月ISM非製造業指数も過去最高を記録したため強い景気回復期待に終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の30185円。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となろう。米雇用統計の結果を受けた上昇は織り込まれているものの、ISM非製造業指数の過去最高という結果は買い安心感につながりそうである。また、アップルやフェイスブック、アマゾンなどが終値ベースで過去最高値を更新しており、クオリティ株への物色は日経平均の押し上げる一因になりそうだ。
昨日の日経平均は3万円回復後も3万円固めの展開となり、売り込みづらい需給状況だった。日経225先物のナイトセッションでも3万円を上回っての推移が続いており、3万円固めからの上値意識へのセンチメントに向かわせよう。また、足元で調整基調を見せていたナスダックについても連日の上昇で直近戻り高値を上放れており、5日、25日線との短期ゴールデンクロス示現によりテクニカル面においても好転している。連動性の観点からマザーズ銘柄などの中小型株についても個人主体の売買が活発化しそうだ。
日経平均については3万円固めから直近戻り高値水準である30485円辺りが意識されやすく、30000円~30500円辺りでのレンジ推移となる。買い一巡後はこう着感が強まる場面もあると想定されるものの、ボトム圏での押し目買い意欲は強そうである。また、グロースシフトによりNT倍率は上昇基調が継続しそうである。前日までの上昇で75日線水準を捉えてきていることもあり、抵抗線突破から上昇基調を強めてくるかを見極めたいところ。指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好となろうが、一方でADRの日本株はソフトバンクG<9984>は小安く推移しており、日経平均の重荷となる可能性には注視しておきたい。
■ビックカメラ、21/8上方修正 営業利益177億円←150億円
ビックカメラ<3048>は2021年8月期業績予想の修正を発表。営業利益は150億円から177億円に上方修正している。売上高は緊急事態宣言の再発出などにより低迷したことを要因として、公表予想を下回る見込み。利益面はビックカメラにおいて伸び悩んだものの、巣ごもり需要やテレワーク需要などにより売上が好調であった郊外型のコジマ、および日本BS放送において伸長した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(30089.25、+235.25)
・NYダウは上昇(33527.19、+373.98)
・ナスダック総合指数は上昇(13705.59、+225.49)
・シカゴ日経225先物は上昇(30185、大阪比+105)
・SOX指数は上昇(3305.43、+65.25)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・三菱ケミHD<4188>伊に350億円投資、CFRP車部品の生産3倍
・井関農機<6310>水素トラクター、24年度に小型機、CO2ゼロ
・みずほ<8411>4度の障害を謝罪、外貨送金遅延、日立機器が原因
・SUBARU<7270>矢島工場停止、半導体不足、1万台に影響
・パナソニック<6752>加社提訴、自動運転関連の特許侵害
・ホンダ<7267>協業拡大でサイト開設、まず技術10件公開
・豊田合成<7282>30年度CO2半減、再エネ率50%に
・スズキ<7269>印工場稼働、小型セダン、年産能力25万台
・豊田自動織機<6201>物流自動化で新製品、きょう展示場開業
・コーセル<6905>海外市場向け医療電源投入
・コンテック<6639>ラズパイ対応拡張ボード投入、FA機器へ組み込み容易
・第一三共<4568>サノフィと提携終了、150億円支払い
・タカラバイオ<4974>変異を1時間で検出、PCR検査試薬発売
・神戸製鋼所<5406>加古川に溶融亜鉛メッキ鋼板の新ライン、超ハイテン対応
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 2月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:-0.6%、1月:-0.8%)
・08:30 2月家計支出(前年比予想:-5.0%、1月:-6.1%)
<海外>
・10:45 中・3月財新サービス業PMI(予想:52.1、2月:51.5) <ST>
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