東京株式(大引け)=114円高、円安など背景に投資家心理が改善し続伸
大引けの日経平均株価は前日比114円50銭高の2万195円48銭と続伸。東証1部の売買高概算は14億3621万株、売買代金概算は2兆673億4000万円。値上がり銘柄数は1494、対して値下がり銘柄数は392、変わらずは135銘柄だった。
前日の欧州株市場は総じて堅調だったものの、米国ではNYダウが小幅マイナス圏で引けるなど今一つ方向感が定まらず、日経平均も寄り付きは小反落のスタートとなった。しかし寄り後は買いが優勢となり、すぐにプラス圏に浮上、後場に入ると一段高の展開に。12日のイエレンFRB議長の米下院での議会証言を見極めたいとの思惑などが漂い、当初は模様眺め感が強かったが、取引時間中に為替が対ドル、対ユーロとも円安方向に振れたことで、投資家心理が改善、輸出株中心に買いを引き寄せる格好となった。売買代金は2兆円をかろうじて上回る程度で盛り上がりを欠いたが、東証1部全体の74%の銘柄が値上がりする買い気の強い地合いだった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が上昇、ソニー<6758.T>も高い。ファナック<6954.T>、トヨタ自動車<7203.T>も買いが優勢。安永<7271.T>は一時ストップ高に買われたほか、プレナス<9945.T>、トーセ<4728.T>、クリエイトSDホールディングス<3148.T>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>なども値を飛ばした。戸田工業<4100.T>が上値追い、プリマハム<2281.T>なども物色人気に。中外製薬<4519.T>が値を上げ、OKK<6205.T>も高い。
半面、任天堂<7974.T>はきょうも断トツの売買代金ながら売りに押された。スズキ<7269.T>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。リソー教育<4714.T>が急落、ローツェ<6323.T>、セガサミーホールディングス<6460.T>も値を下げた。KNT-CTホールディングス<9726.T>が利食われたほか、ディー・エル・イー<3686.T>も安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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