<5019> 出光興産 2436 -119大幅反落。前日に20年3月期の決算を発表、4月21日に修正値を発表しており、実績値に関してはサプライズなし。一方、21年3月期営業利益は600億円の計画で、在庫評価益を除いたベースでは30%減と厳しい見通しとなっている。また、中期計画では下限配当160円を掲げていたが、今回配当計画は「未定」としていることも、高利回り銘柄と位置付けられるだけに、警戒感を誘っているようだ。
<4503> アステラス薬 1818.0 +97.0大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1800円から2200円に引き上げている。転移性尿路上皮がん治療剤「PADCEV」のポジティブデータ、提携先のSGEN社の同適応での開発加速方針などから、承認タイミングや投与期間前提などを見直しているもよう。今後も複数の試験データ発表を通じて、同剤への期待感が高まっていくとみている。
<7202> いすゞ自 1017.5 +67.3急伸。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は1406億円で前期比20.5%減益、ほぼ従来計画線上での着地となっている。一方、21年3月期は500億円で同64.4%減益の見通し。市場コンセンサスなどは下回っているが、注目度の高いタイの足元での自動車生産の落ち込みなどから、十分に業績懸念は反映されていたとみられ、ガイダンス発表があく抜け材料として意識される動きに。
<9024> 西武HD 1424 -77大幅反落。前日に20年3月期の決算を発表、先に業績見通しを発表しており、今期計画非開示でサプライズはないものの、緊急事態宣言の全面解除などを受け、足元でリバウンドが強まっていたため、戻り売りのきっかけにつながっている。4月単月の鉄道事業の旅客収入は前年同月比51%減と落ち込んでいるようだ。また、宣言解除後も一定程度は在宅勤務など継続で、当面の鉄道・ホテル事業の回復は緩慢との見方にも。
<6754> アンリツ 2104 -24反落。前日に米キーサイト・テクノロジーズが決算を発表、2-4月期売上高は前年同期比18%減の8億9500万ドルとなり、市場予想の10億6400万ドルを下回っている。「5G」向けは堅調だったものの、新型コロナの影響が収益の伸びを抑える形になった。決算を受けて時間外取引では売り優勢となっているが、「5G」関連の中心銘柄の一つとも位置付けられているため、同社など国内5G関連の一角も連れ安する展開に。
<6588> 東芝テック 3850 -175大幅反落。前日に20年3月期決算を発表、営業益は140億円で前期比22.3%減となったが、5月18日に下方修正を発表済み。一方、21年3月期は100億円で同28.5%減益の見通し。また、グローバルで約700名の人員削減、早期退職優遇制度の適用など、構造改革の実施も発表。21年3月期には構造改革効果で40億円の利益押し上げ見込む。ただ、海外事業の不透明感残るなか、本日は戻り売り優勢に。
<3667> enish 520 +80ストップ高。アニメ「五等分の花嫁」初となるゲームアプリ「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。」の制作を決定、20年内に配信予定と発表していることが、期待材料となっている。「五等分の花嫁」はコミック累計1200万部を突破しており、21年1月にはアニメ2期放送予定である。同ゲームは、五つ子達とキズナを深めながら進めていく新感覚のラブコメパズルゲームとなっているようだ。
<5714> DOWA 3505 +335急伸。前日に20年3月期決算を発表、営業損益は260億円で前期比39.0%増益となり、従来予想の245億円を超過着地へ。21年3月期業績は非開示、とりわけ、自動車関連事業の落ち込みなどが想定され警戒感は残るものの、環境・リサイクル事業など想定以上に底堅い分野もあり、相対的なディフェンシブ性の強さが意識される状況にもなっているもようだ。
<6048> デザインワン 269 +32急反発。株式会社昼jobを子会社化すると発表。昼job社は、ナイトワーク出身の求職者に特化した人材紹介サービスを展開する。今回の株式取得により、低価格帯で提供できる独自性の高い人材紹介サービスを確保でき、既存事業とのシナジー効果が期待された。なお、現在の経済環境の急変下においては、ナイトワーク出身者のキャリアシフト需要は急増しているとみられる。
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